難発根性桑品種あおばねずみの人工種子による幼植物体の作出

タイトル 難発根性桑品種あおばねずみの人工種子による幼植物体の作出
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究課題名
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 難発根性桑品種であるあおばねずみの人工種子作成を試みたところ、内封物である不定芽の誘導では、冬芽の採取時期、培地条件、培養期間が、さらに、カプセルに包埋するホルモン濃度や包埋条件などが明らかとなり、人工種子からの幼植物体が得られた。
背景・ねらい 桑の組織培養においては、機械移植用セル成型苗の生産が可能となっている。
しかし、育苗管理の簡略化や期間の短縮、苗の貯蔵などの問題もまだ残されている。
一方、人工種子は、
体細胞の組織を利用するため優良個体をそのまま利用できることと、
種子とすることで、苗の発根操作や馴化が省略でき、また、
貯蔵も可能となるなどの利点がある。
そこで、難発根性品種あおばねずみは、優良桑品種であるが、
挿し木や接ぎ木などは困難であることから人工種子化を試み、諸問題の解決を図る。
成果の内容・特徴
  1. 難発根性桑品種あおばねずみの不定芽誘導は、
    未熟花穂よりも、未熟葉の方が発根までみられ適していた。
    (表1)
  2. 不定芽誘導は、冬芽を4月に採取し、培地条件が、MS培地にBA濃度2~4ppm
    添加することで不定芽が多く得られ、培養期間については、30~60日間では、
    あまり大きな差はなかった。
    (表2)
  3. カプセル包埋条件は、カプセル溶液にはMS培地を用い、ホルモン剤はBA 1ppmに
    NAA 0.05ppm以上添加し、ゲル化剤として3%アルギニン酸ナトリウムを加えたものを、
    固化剤である塩化カルシウム溶液に滴下し、
    40分間処理をすることで球形の人工種子が得られる。
    (表3)
  4. 得られた人工種子をホルモンフリーのMS培地に播種することで、発芽、発根がみられ、
    図1のような幼植物体が得られた。
成果の活用面・留意点
  1. 育苗の簡略化や期間短縮が図られる。
  2. 圃場レベルの試験や貯蔵については今後の検討が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021528
カテゴリ 育苗 挿し木 接ぎ木 播種 品種

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