BLASTAMの感染好適条件発現パターンの読み取りルールと予測の適合性

タイトル BLASTAMの感染好適条件発現パターンの読み取りルールと予測の適合性
担当機関 岩手県立農業試験場
研究課題名
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1995
要約 BLASTAMで葉いもちの全般発生開始期および発生程度(発生概評)を予察するためには、予察対象地区ごとに特定したアメダス観察所の複数地点での感染好適条件出現状況を読みとる。本ルールによる予測的中率は全般発生開始期予測では57%~93%、発生程度予測では71%~94%である。
背景・ねらい 葉いもち発生予察法「BLASTAM」については、全般発生開始期や発生程度を予測するための感染好適条件の出現パターンの読み取りルールが未確立であった。そこで、葉いもち発生予察への効率的な運用を図るとともに予察情報による防除意志決定を支援するため、試行錯誤的な方法で読み取りルールを案出し、予測の適合性を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 全般発生開始期予測のための読み取りルールと的中率
    1. 予測対象は防除所管轄地域(4地域)とする。
    2. 地域内のアメダス観測所の任意2点以上(注1)で、初めて揃って感染好適条件(注2)が出現した場合は、約7日後にその地域で全般発生開始期となると読み取る。
       (注1)管轄地域での出現が1地点でも隣接地域で1地点以上出現した場合も含む。
       (注2)葉面湿潤時間が1及び2時間不足の準好適条件を含む。また前5日間の日平均気温の平均が20℃下の準好適条件であっても、以前に20℃以上に達した前歴がある場合は好適条件と読み替える。)
    3. 予測的中率は57%~93%である(表1)。
  2. 発生概評予測の読み取りルールと的中率
    1. 予測対象は県全体及び多変量解析法により区分した8地点とする(図2)。
    2. 県全体の発生概評は、各地区内のアメダス観測所の2地点以上(地区内1地点でも隣接地区1地点以上の場合も含む)で好適条件または葉面湿潤時間が1及び2時間不足の準好適条件が出現した地区が複数ある場合に1回と読み取り、7日以上の間隔をおいて繰り返した回数で以下のとおり予測する。
        0回;やや少~少、1回;平年並、2回;やや多、3回;多
    3. 県全体の予測的中率は71%、1段階の過大予測を含めた的中率は94%である(図1)。
    4. 地区別の発生概評を予測する場合も、県全体の発生概評予測地を適用する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本ルールの他県での適用性は不明である。また、作付品種のいもち病抵抗性や防除対策の程度及び伝染源密度の変動などによっては、本ルールでの予測が適用しない場合もあるので、発生状況調査を併用して総合的な予察を行う。
  2. 発生概評の範囲は17年間の発生圃場率を基に生起確率で計算している。情報利用者に客観的な判断材料を提供するためには、データ蓄積と発生概評の範囲の定期的な見直しが必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021276
カテゴリ いもち病 抵抗性 発生要因分析 品種 防除

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