多収・良食味・早生水稲糯新品種「ふ系糯156号」の育成

タイトル 多収・良食味・早生水稲糯新品種「ふ系糯156号」の育成
担当機関 青森県農業試験場
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 「ふ系糯156号」は寒冷地北部で早生に属する糯種である。糯種としては千粒重が大きく、多収で、餅の食味がよい。平成8年度より大分県の高冷地で餅質の向上及び安定生産を図るために奨励品種に採用される予定である。
背景・ねらい 大分県の標高800m以上の高冷地において奨励されている極早生品種「わせとらもち」は、出穂・成熟期、収量性などの栽培特性は比較的良いものの、餅質に難点があり、小粒で玄米品質の年次変動も大きいため、「わせとらもち」より早熟で、玄米品質、餅質の良い品種が要望されていた。
成果の内容・特徴
  1. 「ふ系糯156号」は、昭和57年に青森県農業試験場藤坂支場において「藤もち773」(オトメモチ/藤329)を母とし、「わせとらもち」を父として交配しその後代から育成された。
  2. 「ふ系糯156号」の出穂期、成熟期は、「わせとらもち」並かやや早く、育成地では早生、採用県の大分県では極早生に属する。
  3. 耐倒伏性は「わせとらもち」並の”やや強”で、多収である。
  4. 耐冷性は「わせとらもち」より強い”中”である。いもち病圃場抵抗性は葉いもちが”やや強”、穂いもちが”中”である。穂発芽性は「わせとらもち」並の”易”である。
  5. 粒張りが良く、糯種としては千粒重が大きい。玄米品質は「わせとらもち」にまさる”上下”、餅の食味は「わせとらもち」にまさる”上下”である。
  6. 平成8年度より大分県で奨励品種に採用される予定である。
    (具体的データ)
成果の活用面・留意点
  1. 耐倒伏性は「わせとらもち」並であることから、施肥管理は「わせとらもち」並とし、品質・食味の低下を防ぐためにも多肥栽培は避ける。
  2. 穂発芽性が”易”であることから、適期刈り取りにより品質の低下を防ぐ。
  3. いもち耐病性は十分でないので、基本防除を励行する。
  4. 耐冷性は十分でないので、低温時には深水潅漑を行って幼穂を保護する。
  5. 白葉枯病に弱いので常発地帯での作付は避ける。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021258
カテゴリ いもち病 新品種 水稲 施肥 多収良食味 抵抗性 品種 防除 良食味

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