りんごわい性台木利用樹の高接ぎ更新法

タイトル りんごわい性台木利用樹の高接ぎ更新法
担当機関 青森県りんご試験場
研究課題名
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1994
要約 わい性台木利用樹を高接ぎで一挙に品種更新する場合、主幹はそのままにして側枝に高接ぎして更新する方法が、地上50cmの主幹部を剪定して高接ぎする方法より早期多収が得られた。
背景・ねらい わい性台樹も10年生を越えるものが多く、また品種の変遷などもみられるように
なった。そのため、品種更新の必要性がでてきており、有利な更新法の検討が
必要となった。通常の苗木更新法では伐採、整地などに手間がかかるうえ、
改植障害なども考えられ、さらに減収期間が長いので、早期結実が期待できる高接ぎ
更新法として側枝更新法と主幹更新法を比較検討した。
成果の内容・特徴
  1. 収量は苗木更新の場合は5年目から成り始め、7年目で4t/10aに達したが、
    主幹更新法は3年目から少し成り始め、5年目で4t/10aに達した。
    側枝更新法では3年目で4t/10aに達し、その有利性が認められた。
    図1 更新法と収量
  2. 果実品質
    1. 外観:主幹更新法では果実が大きく、着色も良かった。また、
      地色の抜けも良かった。
    2. 内容:糖度、蜜入りの項目で主幹更新法の方で高かった。
    3. 障害:外部裂果には差はなかったが、心かびは主幹更新法の法がやや多かった。
    表1実の品質表2実の障害
  3. 以上の結果から、わい性台樹を更新する場合は高接ぎによる方が苗木による
    ものより更新後の早期多収性が高く、特に側枝更新法が顕著であった。
    しかし、品質では主幹更新法が勝った。側枝更新法では接ぎ木箇所が多く手間が
    かかり、主幹更新法では接ぎ木箇所の枯れ込みが問題となる。
    実用的には主幹下部(100~150cm)は側枝更新法、上部は主幹更新法による
    中間方式が望ましい。
成果の活用面・留意点 わい性台樹の品種更新による減収期間を短くできる。また、
改植障害の心配もない。ただし、
接ぎ木部の腐らん病り病や枯れ込みが出ることもある。
もし枯れ込みが生じた場合は橋接ぎ等で補う。
また穂木は高接ぎ病回避のため無毒のものを用いる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021180
カテゴリ 改植 高接ぎ 多収性 台木 接ぎ木 品種 りんご

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