酒造好適米新品種「山形酒49号」の育成

タイトル 酒造好適米新品種「山形酒49号」の育成
担当機関 山形県立農業試験場庄内支場
研究課題名
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 水稲「山形酒49号」は中生の大粒で心白の多い酒米品種であり、「美山錦」より耐冷性、耐倒伏性が強く、収量・品質が安定している。蒸米吸水率などの醸造特性も良く、酒造好適米として、平成7年に山形県の優良品種に採用された。
背景・ねらい 山形県は全国有数の清酒の産地として名を馳せてきたが、酒米(もと米)については、
これまで県独自の品種がなく、他県からの移入が多いことなどから、酒造関係者からは
「県産酒は山形独自の品種で」という強い要望が寄せられてきた。
昭和63年から奨励品種として、山形県内に作付されている「美山錦」は倒伏し易く、
収量・品質の年次変動が大きいなどの短所があり、生産者からは、
栽培しやすい酒米品種が求められていた。
栽培特性・醸造特性の優れた酒米品種育成を、
山形県工業技術センターの協力を得ながら進めてきた。
成果の内容・特徴
  1. 「山形酒49号」は、昭和60年に山形県立農業試験場庄内支場において、
    「美山錦」を母に、「青系酒97号(華吹雪)」を父として交配し、その後代から選抜、
    育成した。
  2. 「山形酒49号」は山形県では「美山錦」より熟期が 2日程度遅い中生で、
    やや長稈・穂重型品種である。
  3. 耐冷性は強~やや強、耐倒伏性は中で「美山錦」に優る。葉いもちほ場抵抗性、
    白葉枯病抵抗性は、やや弱である。
  4. 収量は「美山錦」並~やや上回る。玄米品質は「美山錦」より優れ、
    大粒で心白が多い。
  5. 醸造特性として蒸米吸水率が高く、試験醸造では、「端麗で、きれいな酒質」
    との評価を得ていることから酒造用原料米(もと米)として好適である。
    表1 「山形酒49号」の特性一覧
    表2 醸造適性に関する理化学分析値
成果の活用面・留意点
  1. 山形県内の平坦~中山間地帯に適応する。
  2. 熟期が「美山錦」より2日程度遅い中生なので中山間地帯では、健苗育成、
    保温的水管理などに努め初期生育を促進する。
  3. 過大な生育や籾数過多は、玄米千粒重、
    心白発現の低下や蛋白質含有量の増加などをまねき、
    醸造適性の低下につながるので窒素施肥法などに留意する。
  4. いもち病にやや弱いので、極端な多肥栽培は避けるとともに、的確な防除に努める。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021073
カテゴリ いもち病 酒造好適米 新品種 水稲 施肥 中山間地域 抵抗性 品種 防除 水管理

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