復元田(飼料用とうもろこし跡)における水稲の肥培管理法

タイトル 復元田(飼料用とうもろこし跡)における水稲の肥培管理法
担当機関 宮城県古川農業試験場
研究課題名
研究期間 1991~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 復元田は土壌型、作土深及び水稲の窒素吸収量と倒伏の関係を考慮する必要があり、その目安として、ササニシキ(耐倒伏性やや弱)は復元初年目の作付は不適であり、2年目でも、なお減肥の必要がある。チヨホナミ(耐倒伏性強)は復元初年目は無窒素であれば栽培が可能であり、2年目は慣行量でも可能となる。3年目は、両品種とも慣行の基肥窒素量で栽培可能となる。
背景・ねらい 復元田では、水稲の生育が旺盛になり倒伏や品質低下などの被害が著しく、
水稲栽培を安定させる技術の対策が急務である。そこで、
復元田での水稲の倒伏程度や窒素吸収量について検討し、
経過年毎の肥培管理を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 飼料用とうもろこしを5年連作した場合、
    復元時の土壌アンモニア態窒素化成量は普通田より多く、
    作土深は普通田より深い。年次経過毎に窒素化成量は低下し、
    作土深は浅くなり、3年目には、ほぼ普通田並の状態に戻る
    (表1)。
  2. 復元初年目は、ササニシキは無窒素でも倒伏が著しく、
    普通田より窒素吸収量が増加し栽培は不適である。
    チヨホナミは無窒素では倒伏は少なく栽培可能であるが、
    基肥窒素が増えるほど倒伏は大きくなり、窒素吸収量は増加する。2年目は、
    ササニシキは慣行量でなびき倒伏がみられ、半量程度に減肥する必要がある。
    チヨホナミは慣行量でも倒伏がみられず、減肥の必要はない。3年目は、
    冷害年のため障害不稔が多発し、収量等の比較は困難であったが、
    窒素吸収量はほぼ普通田と同程度であり、チヨホナミ、
    ササニシキともに慣行量で栽培可能である。
  3. 飼料用とうもろこし跡の復元田における適品種と基肥窒素量は土壌型
    (灰色低地土、黒ボク土)、転作期間の長短による作土深の深さ、
    窒素吸収量と倒伏の関係等を考慮する必要があり、その目安は
    表2のとおりである。
成果の活用面・留意点
  1. 成熟期の窒素吸収量と倒伏の関係をみると、
    倒伏の被害(倒伏程度2以上)を回避できる水稲の窒素吸収量はササニシキは
    11g/m2程度、チヨホナミは14g/m2程度が限度であり、
    減肥対策は十分に行う
    (図1)。
  2. 成熟期の窒素吸収量と玄米窒素濃度の関係をみると、
    窒素吸収量がササニシキは128/m2を越えると、
    良食味米生産の目標玄米窒素濃度1.3%を上回る傾向を示したため、
    追肥は控え目にする
    (図2)。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021059
カテゴリ 飼料用作物 水稲 凍害 とうもろこし 肥培管理 品種 良食味

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