緩効性被覆肥料入り桑専用肥料による春一回施肥法

タイトル 緩効性被覆肥料入り桑専用肥料による春一回施肥法
担当機関 一戸分場
研究課題名
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1993
要約 被覆肥料と単肥又は固形粒状肥料を配合した桑専用肥料を春一回施肥したところ、慣行施肥法(春、夏肥分施)に勝る条桑収穫量が得られた。
背景・ねらい 桑は年間の窒素施肥量が多く、多肥による障害を回避するためには、
分施することが基本である。一般には春肥と夏肥(追肥)に分施するが、
夏肥の時期は夏秋専用桑園では桑葉の繁茂で施肥が困難であったり、
蚕の飼育と労力が競合するなどで、夏肥の施用適期を失することが多い。そこで、
肥料成分が徐々に溶出する被覆肥料を配合した桑専用肥料による春一回施肥を
試み、夏肥の省略と年間の合理的な窒素供給を図ろうとした。
成果の内容・特徴
  1. 被覆肥料入り桑専用肥料の内容
    1. BB桑専用配合A(20-10-12)、被覆窒素40%
    2. BB桑専用配合B(20-10-12)、被覆窒素30%
    3. 固形配合(15-7-8)、被覆窒素30%
  2. 年間窒素施肥量35kg/10aの場合の収量は、
    被覆肥料入り桑専用肥料による春一回施肥法が慣行施肥法に勝る。なお、
    2割減肥(28kg/10a)でも慣行と同等かやや勝る。
  3. 被覆窒素成分30%と40%の収量を比較すると、初秋期までは30%が勝り、
    晩秋期は40%が勝る。年間の合計では施肥量が多くなるほど40%が勝る
    (データ省略)。
  4. 固形配合はBB桑専用配合(被覆窒素成分30%)とほぼ同等である。
    表1 被覆肥料入り
    桑専用肥料による春一回施用法の実証
成果の活用面・留意点
  1. 被覆肥料入り桑専用肥料による春一回施肥は窒素施肥量25kg/10a以下では、
    春の窒素分が極端に不足し、春から初秋の生育が悪く、晩秋の収量も低下する。
    適切な桑園管理によって収量水準を高め、
    30kg/10a以上の窒素施肥量を確保することが重要である。
  2. 被覆肥料の溶出は温度で規制されるが、水分も必要である。
    地表面に露出していると溶出が不安定になるので、
    施肥後10cm以上の深さに土壌混和する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021037
カテゴリ 施肥

この記事は