組織培養による桑の機械移植用セル成型苗の生産技術

タイトル 組織培養による桑の機械移植用セル成型苗の生産技術
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究課題名
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 桑のセル成型育苗法は、混合培養土を充填したプラスチックセルトレーに、蒸留水に20分浸漬した15mm以上の培養葉条を直挿しし、保温保水に留意しながら培養することで、発根と順化を同一容器同一工程で行うことができ、育苗操作の簡略化と育苗期間の短縮が図られる。
背景・ねらい 桑園の造成は、接木や挿し木で育苗した苗木を手作業で植え付けるのが
一般的である。このため植え付け作業に多くの労力を要する。
桑園造成の簡略化を図るため、機械移植に対応した桑苗生産が必要なことから、
野菜等で用いられているセル成型育苗法を参考にして、
桑組織培養法による効率的なセル苗の生産技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 培養葉条の直挿しする挿穂は、
    概ねシュート長15mm以上で展開葉数4枚以上がよく、
    機械移植可能なセル成型苗が多く得られる。
  2. 培養土は、バーミキュライトよりも混合培養土(メトロミックス)が勝る。
  3. 発根処理として、直挿し前に切り取った挿穂を蒸留水へ約20分間浸漬する。
  4. 培養葉条の直挿しによる育苗法は、
    従来の寒天培地で発根培養した後に植え替えて順化する方法に比較して、
    同一容器同一工程で行えるため操作が簡略化され、
    育苗期間も10日~20日間短縮される。
  5. 発根順化培養期間の目安は、直挿し後培養室内で密閉10日間、
    一部換気7日間、全開13日間とし、その後屋外の簡易パイプハウス内に持ち出し、
    直射日光を避けるため黒色寒冷沙5日間被覆後、
    徐々に開放して2週間から3週間後にはセル苗が完成する。
    表1 直挿し56日後の育苗状況
成果の活用面・留意点
  1. 施肥灌水は、培養室内順化の一部換気開始以降に、
    希釈液肥をセルトレー下方浸漬により適宜行う。
  2. カビや腐敗防止対策として、
    チオフアネートメチル剤1,000倍液を適宜噴霧する。
  3. 育苗本数は剣持で約4割、あおばねずみでは約2割多く培養葉条を直挿しする。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021032
カテゴリ 育苗 挿し木 施肥

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