タイトル |
機械の共同化や作業委託による野菜作業の合理化方式 |
担当機関 |
青森県農業経営研究所 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1993~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
野菜生産においても機械の共同化や作業委託を進めることにより、野菜農家の作業が大幅に合理化されることになり、夏ニンジンの生産・出荷調整が推進され、生産の拡大が図られる。
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背景・ねらい |
農産物輸入自由化の動きや冷害の影響等の中にあって、野菜産地では、生産体制を整備 ・強化しながら、主要な野菜品目の作付拡大や新しい品目の導入により収益性を高める ことが重要な課題となっている。
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成果の内容・特徴 |
- 通目木集落(上北郡六戸町)の野菜生産においては、農協の野菜部会がニンジン・ニ
ンニクなどの作業機の共同利用に集落全体として取り組んでいる。部会では、作業機の 整備や使用料の徴収、新しい作業機の導入のほか、共同化を促進するため農家の作付け や生育状況を確認し、品目毎の共同作業計画を設定している。また、各農家段階では、 部会の作業計画に基づき、必要な作業・運搬機械や作業人員の手配を自らの責任で進め ている。
- 一方、下田町農協(上北郡)では、夏ニンジンの選果場を効率よく利用するため、予
め作型毎の集荷規模や作業計画を設定した上で栽培農家の指導に当たっている。農家か ら作業委託され農協が請け負っている収穫作業は、組作業員(48人)による一連の流れ 作業として1日当たり1.2haが進められる。
- このような、野菜生産における機械の共同化や作業委託による効果は、次のように
要約される。
ア 個別農家の場合と異なり作業機械の利用面積が大幅に拡大することになり、機械の 減価償却費が削減される。 イ 性能のよい機械に見合った作業人員が配置され、一連の流れ作業となるため、作業 が省力されるとともに、個々の農家では雇用労働力が節減される。 ウ 栽培指導や出荷販売の一元化が図られ、農協・農家の連携が強化される。
1. 野菜生産で機械を共同利用している事例 2. 夏ニンジンの収穫を作業委託している事例 3. ニンジンの収穫作業方式別作業実績の比較
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成果の活用面・留意点 |
機械の共同化の場合には、野菜の集荷時期で販売単価が異なる等、農家間に生じる損得 よりも信頼関係の方が大切である。また、作業委託の場合には、作業を請け負うことに なる農協の農家指導が徹底されなければならないため、その指導力が推進上の要である 。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010020937 |
カテゴリ |
出荷調整
凍害
にんじん
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