水耕方式による水稲育苗装置

タイトル 水耕方式による水稲育苗装置
担当機関 東北農業試験場
研究課題名
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1993
要約 養液中に水稲種子を直接播いて養液の循環量・濃度・温度等を制御する水耕方式で水稲苗マットを育苗する育苗装置を開発した。水稲育苗作業の省力化が図れるとともに汎用水耕装置として利用が可能となる。
背景・ねらい 稲作においては規模拡大や土地生産性向上による生産コストの
大幅低減が要請されている。そこで、水稲移植栽培における省力化および
水耕装置の汎用利用を図るために、水耕方式を用い、
培土等育苗資材を用いず養液中に水稲種子を播き、
養液・温度等を制御して育苗する水稲育苗装置を開発した。
成果の内容・特徴
  1. 水耕方式による水稲育苗装置
    (図1)は、育苗ベット、養液タンク、養液ポンプからなる育苗部と肥料原液タンク、
    定量給ポンプからなる肥料供給部
    および各種センサとコンピューターからなる制御部で構成される。
    水稲苗を育苗する育苗槽は幅30cm,長さ 120cm,深さ5cmで、養液噴出部・
    排出部とは堰で仕切られている。
  2. 育苗は、催芽した水稲種子を育苗槽に直接播き、養液の循環量、水温、
    pH等をコンピュータにより自動的に制御して行う。
    なお、培養液は木村氏B液(水稲水耕用培養液)処方に基づき調製した
    混合液を用いる。
    (表1)。
    また、各種支持板を使用すれば水耕装置としても使用が可能である
    (図2)。
  3. 本装置は、幅30cm、長さ120cmまで自由な大きさの水稲苗マットの
    制作が可能である。育苗した苗は根が大きく伸長して強くからみあっており
    (表2)、
    圃場へロール状にして運搬できるなど取扱性が良い。
    また、重さは約2kg(育苗箱1箱換算)と軽量である。
  4. 育苗管理はコンピュータが行うため、苗箱の移動や水管理が不要となり、
    育苗作業の省力化が図れる。
成果の活用面・留意点
  1. 水稲育苗施設や水耕施設において、
    水稲の育苗及び他作物の水耕栽培が可能な汎用水耕装置として活用できる。
  2. 水稲苗の苗質をより向上させるための養液成分や濃度等最適育苗条件および
    移植精度を向上させるための田植機の爪形状や掻き取り方式等を検討する
    必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010020932
カテゴリ 育苗 規模拡大 コスト 省力化 水稲 水耕栽培 水管理

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