ニシキゴイの稚魚生産における自発摂餌給餌システムを用いた網生簀養殖

タイトル ニシキゴイの稚魚生産における自発摂餌給餌システムを用いた網生簀養殖
担当機関 群馬県水産試験場
研究課題名
研究期間 2005~2007
研究担当者 吉澤和具
佐藤敦彦
鈴木紘子
発行年度 2008
背景・ねらい
ニシキゴイ養殖において、限られた水面を用い、高密度・高成長・高品質を担保する飼育方法を開発することは、群馬県においても地域産業として発展する要素がある。また、コイヘルペスウイルス病の発生により、コイを安心して養殖できる飼育池が限定されたことから、限られた水面での効率的な生産手法を開発する必要がある。そこで、ニシキゴイ稚魚期における自発摂餌給餌システムを用いた高密度飼育方法の効果を検討した。
成果の内容・特徴 1.初期飼育を終了したニシキゴイ稚魚(平均体重1.4g)を用い、大型飼育池(500m2)に網生簀(4m×4m×水深0.7m)を5面設置し、飼育密度と給餌装置数やスイッチ数を変え、7月17日から8月1日の16日間試験を行った(図1)。
2.自発摂餌給餌では通常飼育の2倍の飼育密度(286尾/m3)でも成長が良く(体長、体重:ANOVA,p0.001)、体表の斑紋パタンがよい魚の割合を示す選抜率も低下しなかった(選抜率:χ2-test,NS)(図2)。
3.自発摂餌装置にデータロガーを組み込んで摂餌日周リズムを調べた結果、ニシキゴイの稚魚は日出から日没まで絶えず摂餌することが明らかになった。
4.自発摂餌給餌機を複数台用いることにより、飼料効率は若干低下するものの、短期間で体サイズを顕著に大型化できることが明らかになった(図3および図4)。
5.自発摂餌飼育では成長が速いことから飼育期間の短縮化が図られるとともに、冬期の加温給餌生産時における燃料代等の生産コスト低減が期待できる。
成果の活用面・留意点
1.プルダウン式の自発摂餌装置と網生簀を組み合わせたシステムは、1つの池に複数の網生簀を設置することにより、これまで行われてこなかった複数品種の同時生産が可能となる。
2.稚魚期は成長が早いため、報酬量※の補正を早めに行う必要がある。
※報酬量:魚がスイッチを1回引いた時に給餌される魚体重1kgあたりの給餌量(g)

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010020666
カテゴリ コスト 飼料効率 品種

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