ビブリオ病・せっそう病・連鎖球菌症不活化ワクチンの有効性と問題点

タイトル ビブリオ病・せっそう病・連鎖球菌症不活化ワクチンの有効性と問題点
担当機関 宮城県内水面水産試験場
研究課題名
研究期間 2006~2007
研究担当者 熊谷 明
発行年度 2007
背景・ねらい
せっそう病,ビブリオ病および連鎖球菌症の発生はサケ科魚類養殖に多大な被害を与えている。これらの疾病対策として,現状では抗菌剤の投与による治療が一般的に行われているが,投薬コストが経営を圧迫すること,食品としてのイメージ低下,薬剤耐性菌の出現等,種々の課題がある。ノルウェイのサケ科魚類養殖や国内でのブリ類養殖では,ワクチンの使用が普及したことにより,細菌性疾病の被害量と抗菌剤の使用量が大きく減少した。業界からもサケマスのワクチン開発の要望は大きく,本研究では,サケマス類の主要細菌性疾病に対するワクチンの実用化の可能性を検討した。

成果の内容・特徴 市販のビブリオ病ワクチンにせっそう病原因菌およびβ連鎖球菌症原因菌の不活化菌体を混合したワクチン原液とISA763Aオイルアジュバントを1:3の割合で乳化したものを供試ワクチンとし,ギンザケとイワナ稚魚に対する有効性を屋内水槽実験で検討した。その結果,両魚種においてせっそう病,ビブリオ病,連鎖球菌症に対する,腹腔注射法による多価ワクチン投与の有効性が確認された。アジュバントを添加しないワクチンはビブリオ病に対し有効であったが,せっそう病では有効性が確認されず,アジュバント添加の必要性が明らかとなった。このアジュバントワクチンは少なくても10ヶ月以上腹腔内に残留することが確認されたことから,残留期間の短縮を目的として,市販のBCG接種用管針を用いて同ワクチンを筋肉接種した結果,ビブリオ病,連鎖球菌症に対しては有効であったが,せっそう病に対しては効果が認められなかった。

成果の活用面・留意点
・安定的養殖生産への寄与
・安全,安心な食品の供給


URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010020542
カテゴリ 経営管理 コスト 耐性菌 薬剤

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