キンギョヘルペスウィルス性造血器壊死症の昇温による治療

タイトル キンギョヘルペスウィルス性造血器壊死症の昇温による治療
担当機関 埼玉県農林総合研究センター水産研究所
研究課題名
研究期間 2001~2002
研究担当者 田中深貴男
発行年度 2004
背景・ねらい 本病の対策については、卵、養殖池の消毒と隔離飼育による発生の予防に取り組み、成果が得られたが、発生を完全には抑えられていない。また、発病を経験していないウィルスフリーと思われるキンギョが流通段階で感染し、死亡する事例が増えている。このことから、生産者のみならず問屋、小売店などの流通関係者から治療法が求められている。本病の主な発生時期は、春と秋で、夏期の高水温期には比較的発生が少ないことから、水温と発病の関係について調べることとした。
成果の内容・特徴 水温と死亡率;
飼育水温を33℃に昇温すると死亡が抑えられた。
昇温日数;
上記水温で4日以上経過すると、常温に戻しても再発しない。
自然発病群の治療原因が本病のみの場合;
生産者の池で発病した群でも、33℃及び35℃で4日間昇温することにより死亡を抑えることができた。
カラムナリス病との混合感染の場合;
昇温開始時に1晩のニフルスチレン酸ナトリウムによる薬浴を行うことで、死亡を数%に抑えることが可能である。また、薬浴を行わなかった群でも死亡率が20%以内であった。
治療後の再感染
昇温治療直後の再感染;死亡率は数%のみであった。
昇温治療3か月後の再感染;
死亡は認められなかった。
ウィルス感染のないキンギョに昇温を施した場合は、その後の感染により通常と同様の高い死亡率であった。
成果の活用面・留意点 実用規模での試験を実施し、生産者が取り組める技術にする必要がある。
生体で流通する(生体でなければ価値がない)観賞魚については、生産者のみでなく流通関係者にまで、魚類の防疫や病気についての知識等の普及が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010020105
カテゴリ 治療法

この記事は