回収型生態観測技術の応用によるオットセイの摂餌生態観測

タイトル 回収型生態観測技術の応用によるオットセイの摂餌生態観測
担当機関 遠洋水産研究所
研究課題名
研究期間 1993~1996
研究担当者 清田雅史
馬場徳寿
発行年度 1995
要約 バイオコスモス計画で開発した小型深度温度データロガーをアルゴス送信機と共にオットセイに装着し、三陸沖からカムチャッカ半島沖に至る移動経路と潜水行動を約2ヶ月間観測した。他の海産ほ乳類への応用も可能である。
背景・ねらい 海洋野生生物と漁業との共存が今日的な問題としてクローズアップされているが、生物の性別・月別の分布や餌場などのきめ細かい生態情報は、技術が発達していなかったため、これまで十分ではなかった。そこで、「農林水産系生態秩序の解明と最適制御に関する総合研究」(バイオコスモス計画)で開発した生態観測機器を応用し、野生生物の生態観測の可能性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 調査に使用したデータロガー(表1)及びアルゴス送信機(表2)は、海産ほ乳類の生態観測に十分使用可能であることがわかった。
  2. 標識個体は三陸沖で越冬した後、千島列島沖を通って北上した(図1)。
  3. 夜間(18:00~05:00)よく潜るというパターンは三陸沖及び千島列島沖とも同一であったが、潜水の回数は三陸沖が千島列島沖よりも圧倒的に多く、かつ潜水深度も三陸沖が千島列島沖より深かった。このことから、三陸沖で盛んに摂餌していることが推察された(図2)。全追跡期間における最大潜水深度は120mであった。
成果の活用面・留意点
  1. データロガーは他の大型海洋生物にも応用が可能である。
  2. データロガーはロガーの回収の可能性が高い生物に用いることが必要である。回収が困難な生物については、データロガーと人工衛星送信機を同一筐体に組み込んだ(別途開発中の)機器を使用した方がよい。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010019452
カテゴリ コスモス

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