カンキツ「不知火」の高品質果実生産に適した棟面開口型ハウス

タイトル カンキツ「不知火」の高品質果実生産に適した棟面開口型ハウス
担当機関 愛媛県立果樹試験場
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者 井上久雄
加美豊
池内温
藤井栄一
発行年度 2000
要約 開発した棟面開口型ハウスは棟部が幅1mにわたり開口しておりフィルム被覆時の換気作業が不要である。また、屋根面及び側壁面フィル ムは巻き上げができる構造となっており、雨水を入れて灌水作業の省力化が図れる。このハウスで栽培したカンキツ「不知火」の果実は大果 でカラーの発生が良好である。
背景・ねらい
「不知火」のハウス管理作業の省力化及び品質向上を目的に、雨よけハウスに代わる簡易ハウスを開発する。
成果の内容・特徴
  1. このハウスは棟部が幅1mにわたり開口しており、対流による自然換気が行われ、晴天時における日中のハウス内気温は雨よけハウスに比べやや高く推移するが、高温による果実や葉への影響は無く、フィルムの開閉など換気作業の必要がない(図1、2)。
  2. 雨天時は屋根面フィルムを巻き上げ、フルオープンに近い状態で雨水を入れることができ、灌水作業の省力化が図れる。
  3. また、農作業用ポリオレフィン系フィルムと巻き上げ機具を用いることで、フィルムの張り替え作業を3~4年間行う必要がない。さらに、強風時の巻き取りも容易であり、施設の倒壊破損がおきにくい。
  4. 屋根面フィルムは11月上旬頃から6月下旬頃まで、側壁面フィルムは12月上旬頃から5月下旬頃まで被覆する。その他の期間はフィルムを巻き取りして、露地状態にして栽培した不知火の果実の大きさや成熟期は雨よけハウスとほぼ同じだが、カラーの発生が良好である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 「不知火」のハウス栽培に新規に取り組む農家に活用できる。また、既存のハウスを一部改良することで、開発したハウス同様に作業の省力化が図れる。
  2. 塩化ビニルフィルムは巻き上げて放置しておくと、フィルムが密着して剥離できにくくなるので、耐久性のある農業用ポリオレフィン系フィルムを使用する。また、フィルム押さえにはネットを用いると簡便だが、風当たりの程度によってネットの幅を変える。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010019378
カテゴリ カラー 簡易ハウス 省力化 その他のかんきつ

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