3倍体無核・早生のスダチ新系統「上板4号」

タイトル 3倍体無核・早生のスダチ新系統「上板4号」
担当機関 徳島県果樹試験場県北分場
研究課題名
研究期間 1988~2000
研究担当者 山尾正美
竹中美香
徳永忠士
発行年度 2000
要約 4倍体スダチに2倍体の花粉を交配して得られた交雑胚を培養し,フロ-サイトメーターを用いて3倍体を効率的に選別した。その中から無核で早生系統である「上板4号」を選抜した。「上板4号」は,有核の主要栽培系統に比べて,果汁が豊富な点および果肉の緑色が濃い点で優れる。
背景・ねらい
スダチの育種において,果実の無核化は消費者ニーズに鑑みた重要な課題である。既存の無核系統はいずれも数個の完全種子をしばしば形成するほか,有核系統よりも小果で商品価値も低い。そこで、広く栽培普及できる優良な無核系統を新たに育成する。
成果の内容・特徴
  1. スダチ系統「上板4号」は,平成3年に本田系の芽条変異4倍体(系統名:HS4)と緑香系2倍体との交雑胚を培養して得られた3倍体である(図1)。
  2. 「上板4号」は果実あたりの完全種子が平均1個未満の無核系統であると言える(表1,図2)。
  3. 「上板4号」は,既存系統より約1ヶ月早い時期から収穫できる早生系統である(表1)。
  4. 「上板4号」は「徳島1号」等の有核の主要栽培系統に比べて,果汁が豊富な点および果肉の緑色が濃い点で優れる。
成果の活用面・留意点
  1. 「上板4号」を導入することにより,収穫労力の分散および経営規模の拡大が図れる。 スダチ産地では,無加温ハウス栽培と露地栽培の端境期となる7月下旬~8月中旬に高品質果実生産が見込める系統として有望である。
  2. 低樹齢時における枝梢の刺の発生が既存品種より多いため,かいよう病防除に留意する必要がある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010019370
カテゴリ 育種 経営管理 すだち 品種 防除

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