夏季におけるホウレンソウの価格設定

タイトル 夏季におけるホウレンソウの価格設定
担当機関 徳島県立農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~2001
研究担当者 喜田直康
佐藤章裕
発行年度 1999
要約 夏季の市場価格高騰時でも,冷凍ホウレンソウの伸び,大型量販店の自主企画商品(PB)の存在から,直売所等でのホウレンソウの小売価格は 200g当たり250円程度を上限とすることが適切と想定される。
背景・ねらい
夏季に中山間地域で生産振興が図られているホウレンソウについて,小売動向,消費 動向を調査することにより,直売所等での価格設定の参考資料とする。
このため,徳島市中央卸売市場の卸売単価,徳島市郊外の5量販店の販売単価を定期 的に調査したほか,日経NEEDS-SCAN分析の「カテゴリーランキング伸びる市場・縮む市 場」における「その他冷凍野菜素材(そらまめ,ほうれんそうなど)」と東京都中央卸 売市場の卸単価を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 99年は夏季におけるホウレンソウ市場価格が例年どおり相対的に高騰した年である (図1)。
  2. 99年の店頭価格はホウレンソウは通常でも200g当たり 100円の単価差があり,規模の大きいチェーンでは高騰時でも248~298円である。また規模の小さいチェーンの小売価格は市場価格を反映し,価格変動が大きい。全国チェーンの自主企画商品(特別栽培農産物(無化学肥料・減農薬))は直接調達のため価格の変化は小さい(図2)。
  3. 冷凍品は一般的に生鮮品の単価の高い夏季に購入金額が高くなる傾向があるほか,98年9月の台風被害等により卸価格が高単価となり,冷凍品が代替と認知され,購入が多くなったと想定される。また冷凍品は生鮮価格との関連で変動しながらも高い伸びが見られる(図3)。
  4. 規模の大きいチェーンの高騰時における 200g当たり248円~298円の固定価格や,自主企画商品の存在,冷凍ホウレンソウの利便性により今後の伸長が予想されることから,価格高騰時でもホウレンソウの県内での小売価格は200g当たり250円程度を上限とすることが適当と考えられる。また,この価格は徳島県の経営指標での再生産価格(152円/
    200g)から,流通コストを含め粗利率39%となり,販売可能な価格である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 量販店等への直接納品,直売所での販売等のための参考価格となる。
  2. 消費者の意向調査は行っていないので注意が必要である。
  3. 日経NEEDS-SCAN分析のデータは前後3ヶ月の平均値である。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010019225
カテゴリ 経営管理 コスト そらまめ 中山間地域 農薬 ほうれんそう

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