中山間地域におけるヒメユリ「スタービューティー」の球根養成技術

タイトル 中山間地域におけるヒメユリ「スタービューティー」の球根養成技術
担当機関 高知県農業技術センター山間試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 森田研一
西内隆志
発行年度 1999
要約 ヒメユリ‘スタービューティ’の球根養成では、露地トンネルを利用して8月下旬~9月上旬に1.0~1.5 ?/aを播種し、モミガラを覆土する。切り花用に向く小球以上の球根の目標生産量は1万球/aである。1年間の球根養成で切り花に利用できない極小球根は露地トンネルに再度定植し再養成することで、切り花栽培に向く球根が約7割得られる。
背景・ねらい
中山間地域に導入され、産地化に向けての取り組みが始まっているヒメユリ‘スタービューティ’については、球根養成および切り花生産技術の確立が望まれている。そこで、中山間地域での球根養成技術について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 8月下旬~9月上旬に1.0~1.5リットル/a播種する。種子の発芽適温は25℃前後であり、適温域では播種後2~3週間で一斉に発芽する。出芽率や出芽揃いを良くすることで
    球根肥大も良くなる。また、播種量が多いと、切り花に使えない極小球の割合が多く
    なる(図1、2)。
  2. 気温の高い時期に播種するので、地温を下げて発芽率を高めるためにモミガラで覆土する。生モミガラ覆土は、燻炭覆土より日中で3℃前後、日平均でも1℃程度地温が下がり、播種4週間後の出芽率は、63%と31%と倍近い差となった(表1、図3)。
  3. 再養成する極小球は、秋~翌春の3月頃までに露地トンネル内に再度定植する。定植時の球根が1g以上あれば、その7割程度が7月中旬までに小球以上の球根となり、これを使った12月出し栽培が可能である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ヒメユリはネダニに弱いので、連作を避けるために球根養成圃場を毎年変えるのが望ましい。このため、球根養成については露地トンネルを利用するのが望ましい。
    なお、無加温ハウスを利用した場合と比べてコストが安い反面、風に弱いために防 風対策が必要となる。
  2. 播種後、一部の株は翌春抽台・開花するが、発蕾後早めに摘蕾を行うことで球根の肥大を図る。
  3. この試験結果は標高400mのものであり、播種時期については圃場の標高や気象条件を考慮して決定する。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010019213
カテゴリ コスト 栽培技術 中山間地域 ネダニ 播種 ゆり

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