ナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシ雌の生殖休眠を誘導する日長条件

タイトル ナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシ雌の生殖休眠を誘導する日長条件
担当機関 野菜・茶業試験場
研究課題名
研究期間 1995~1996
研究担当者 河野勝行
柏尾具俊
発行年度 1995
要約 アザミウマ類の天敵であるナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシの雌の卵巣成熟は幼虫期に日長の影響を受け、14時間以上の日長条件では卵巣が成熟し産卵するが、12時間以下の日長条件では生殖休眠が誘導され産卵しない。
キーワード ナミヒメハナカメムシ、コヒメハナカメムシ、日長、生殖休眠野菜・茶業試験場 久留米支場 虫害研究室
背景・ねらい  露地栽培ナスにおいては、土着のヒメハナカメムシ類がアザミウマ類の天敵として重要
な役割を果たしている。しかし、冬期の短日条件下の施設栽培ナスにおいては十分な効果
が認められず、問題となっている。その原因の一つとして、短日条件によってヒメハナカ
メムシ類に生殖休眠が誘導されることが示唆されている。そこで、西日本の野菜の圃場で
普通に見られるナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシについて、日長条件が生殖休
眠に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシの雌は、幼虫期に14時間以上の長日条
    件で飼育されると卵巣が成熟するが、12時間以下の短日条件で飼育されると生殖休眠が
    誘導され卵巣が成熟しない。両種(いずれも久留米市産)の22℃の温度条件における生
    殖休眠の臨界日長は、12時間と13時間の間にあり、種間で大差がない。(図1)
  2. 久留米市において、野外における休眠個体は10月上旬から出現し、10月下旬では
    ほとんどすべての個体が生殖休眠に入る。(図2)
成果の活用面・留意点
  1. 冬期の短日条件下でナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシが生殖休眠に入らな
    いようにするためには、電照などで人工的に14時間以上の長日条件をつくる必要がある。
  2. 日長条件による生殖休眠の誘導に対する温度条件の影響については不明であり、今後
    さらに検討する必要がある。
  3. ナミヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシの識別は、雄成虫の交尾器を調査しなけ
    ればならないので、野外の雌成虫の休眠率の種間比較はできなかった。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017930
カテゴリ カメムシ 施設栽培 なす

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