露地設置型省エネルギー養液栽培装置

タイトル 露地設置型省エネルギー養液栽培装置
担当機関 国際農林水産業研究センター
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者 佐久間青成
松本大助
鈴木克己
発行年度 1995
要約 開発途上地域では、塩類の集積土壌や低pH土壌に代表される不良環境土壌など作物の栽培には不適な土壌が多い。そこで開発途上地域や島嶼地域で、露地に設置し・電力を用いず・養液管理(分析・調整)を行わずに栽培できる養液栽培装置を考案した。
キーワード 開発途上地域、塩類の集積土壌、低pH土壌、不良環境土壌、露地に設置、電力を用いず、養液管理(分析・調整)を行わず
背景・ねらい 熱帯・亜熱帯地域では、塩類の集積土壌や低pH土壌に代表される不良環境土壌、島嶼地
域では地下水の塩水化や砂地など作物の栽培には不適な土壌が多い。これら栽培不適な地
域で作物を栽培するには、土壌から離れた養液栽培が当面一番簡単な方法である。しかし
わが国で用いている栽培装置は、施設内に設置し電力を使い養液の分析や調整を行ってい
る。これでは前記地域での利用は不適である。そこで開発途上地域で、露地に設置し(雨
水利用は雨よけ集水)・電力を用いず・養液管理(分析・調整)を行わずに栽培する養液
栽培装置を考案した。
成果の内容・特徴
      考案した装置は概略を(図1)(図2)(図3)に示し簡単に説明する。

  1. 養液タンク(1)より栽培ベッド(2)ヘの養液供給は、ポンプ(電力)を用いない
    ためタンクは栽培ベッド上端より20cm高くし重力水としてベッド内まで導く。
  2. ベッド内養液量の調整は、調整槽内(4)のボールタップ(5)により養液面が一定
    となるようにし、養液はベッド底部の供給溝(6)によりベッド末端まで導かれる。
  3. 排水口(7)はベッド内に入った雨水(露地に設置)をベッド外に排出する。
  4. フィルム(8)はベッドより養液の漏れを防ぐ。波状板(9)はベッド内に入った雨
    水を集める(省くことができる)。
  5. 養液供給シート(10)は、供給溝より養液を吸い上げ培地底部に供給する。防根シー
    ト:11は作物の根が供給溝(6)に入るのを防ぐ。
  6. 培地(12)は吸湿・吸水性素材のスポンジチップで、毛細管現象により養液を培地底
    部より表面に導く。飛散防止材(13)はマルチとしての役割を果し、使う資材により培地
    の飛散を防ぐ・表面蒸発防止・雨水除去・培地の昇温又は逆に昇温防止などに使い分ける。
  7. 開発した装置で、トマト・メロン(雨よけ)、サツマイモ、カブ、チンゲンサイ(露
    地)等が栽培可能で土耕と比べても遜色ないものが収穫できる。
成果の活用面・留意点
  1. 養液水として雨水の利用が可能である。わが国では、電気配線のないほ場や家庭菜
    園として利用できる。
  2. 培地資材は市販されていない。各種野菜に対する最適養液濃度、土壌伝染性病害の対
    処方法、培地内残根処理の方法、培地表面の塩類集積除去(施設内設置)などは検討を要
    する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017926
カテゴリ 亜熱帯 かぶ 省エネ・低コスト化 チンゲンサイ トマト メロン 養液栽培

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