完熟出荷向き生食用トマト新品種‘桃あかり’

タイトル 完熟出荷向き生食用トマト新品種‘桃あかり’
担当機関 長野県中信農業試験場
研究課題名
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約  完熟出荷向き生食用トマト‘桃あかり’は高糖度,甘酸適度で食味が優れ,多収であり,萎ちょう病(レースJ1)と半身萎ちょう病に抵抗性を有する実用品種である.
背景・ねらい  現在,生食用トマトの夏秋栽培の主要品種である‘桃太郎’は,果実品質が優れるものの栽培しにくく収量が不安定である点で問題となっている.そこで,高糖度で食味が優れ,多収で栽培しやすい完熟出荷向きの生食用トマト品種を育成しようとした.
成果の内容・特徴
  1. 育成経過
     桃あかり’は,当場育成の複合病害抵抗性系統‘FV(12)-2-13-1-1’とアメリカのカリフォルニア州立大学より導入した高糖度育種素材‘LA1502’との交雑後代 F5系統‘HS13-39-6-7-9’を母親とし,‘桃太郎’の自殖後代F5系統‘MO-21-11-6-4’を父親として作出したF1品種である.本品種は,食味,早生性,多収性で優れ,実用品種として有望と判断されたので,1994年8月に‘とまと農林交25号’として登録された.
  2. 特性の概要
     1)草姿は非心止まり型で,茎の太さがやや細く,草勢がやや弱い.
     2)開花及び収穫始期がやや早く,早生種に属する.
     3)着果性が優れ,収量は多く,前期及び中期の収穫割合がやや高い.
     4)果実は桃色の球形で,果実の大きさはやや小さく,堅さはやや柔らかく,裂果の発生がやや多い.
     5)果実の糖度,酸度はともに高く,甘酸適度で食味がよい.
     6)萎ちょう病(レースJ1)と半身萎ちょう病に対して抵抗性である.
成果の活用面・留意点
  1.  北海道,東北地方の露地,ハウス雨よけ栽培,並びに関東,中部,山陽地方の露地,ハウス雨よけ,半促成栽培に適する.
  2.  栽培に当たっては,早生で着果性が優れ小玉になりやすいので,生育初期から草勢を強めにする肥培管理を行う.やや裂果しやすいので,急激な土壌水分の変化は避け,土壌水分が一定となるように管理する.また,接ぎ木栽培を行う場合には,TMV罹病型かTm型抵抗性の台木品種を使用する.
(図1,表1,表2)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017909
カテゴリ 育種 出荷調整 新品種 多収性 台木 接ぎ木 抵抗性 トマト 肥培管理 品種 病害抵抗性 良食味

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