高貯蔵性タマネギ新品種‘K83211’

タイトル 高貯蔵性タマネギ新品種‘K83211’
担当機関 北海道農業試験場
研究課題名
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約  タマネギ新品種‘K83211’は、春まき露地移植栽培に適するF1品種の育成に必要な高い一般組合せ能力を有する。本品種を花粉親として育成した新品種‘ツキサップ’は球肥大性、収量性、貯蔵性がともに優れた特性を示す。
背景・ねらい  北海道での春まき露地移植栽培に適応し、多収かつ高貯蔵性を有するF1品種を育成するために、一般組合せ能力が高く、高貯蔵性を有する花粉親系統を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 育成経過
     北海道富良野市の乾腐病激発圃場で選抜、維持された‘札幌黄’の自家採種系統‘久保系’由来の近交系を導入し、昭和58年に自殖、選抜して育成した。球の揃いは比較的良好で、乾腐病に抵抗性であり、一般組合せ能力が高い。
     本系統を花粉親とし、米国より導入した細胞質雄性不稔系統‘2935A’を種子親としたF1は、収量性、球品質及び貯蔵性に優れることから、たまねぎ農林交5号‘ツキサップ’として登録された。従って、‘K83211’は、F1品種の花粉親系統として実用的であることが明らかとなった。
  2. 特性の概要
     種子の粒重、発芽率及び発芽率は標準親品種‘OPP-1’とほぼ同等である。生育は‘OPP-1’よりも旺盛である。早晩性及び立毛形質は、‘OPP-1’と同等である。乾腐病抵抗性、他の病害に対する抵抗性は、‘OPP-1’と同等である。球肥大が良好で‘OPP-1’よりも大きく、球形は‘OPP-1’よりもやや偏平、球の揃いは親系統としては優良であるが生育が遅延した場合には、分球や変形球が発生することがある。球硬度は‘OPP-1’よりも高く、皮色は濃い方に属する。貯蔵中の腐敗の発生は普通であるが、特に春期の萌芽が遅く、健全球率が高いので、母球の利用率が高い。萌芽が遅い割には開花期が他の花粉親系と大差がないので、採種量は多い。組合せ能力は‘OPP-1’よりも高い。
成果の活用面・留意点  本品種はF1品種‘ツキサップ’の採種のための花粉親になる。‘ツキサップ’の採種以外の目的で利用することはできない。
(表1,2,3)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017907
カテゴリ 新品種 自家採種 たまねぎ 抵抗性 品種

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