暖地向き密植用桑品種「せんしん」

タイトル 暖地向き密植用桑品種「せんしん」
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究課題名
研究期間 1998~2001
研究担当者
発行年度 1998
要約 密植向き桑品種「せんしん」は、桑育成系統「九68-52」に「大島桑」を交雑して育成した品種で、壮蚕用桑として夏切・春切のいずれにも適し、萎縮病抵抗性で、枝条の先枯れも少ないことから、密植栽培による機械収穫に適する。
背景・ねらい 養蚕経営の規模拡大を図るには、労力及び経費の削減、多回育化などに対応する新たな桑栽培技術の構築が必要である。このため、密植機械収穫適性を備えた桑品種の育成が求められ、既に「みつみなみ」をはじめとするいくつかの新品種も命名登録されている。そこで、より高度な機械収穫適応性、萎縮病抵抗性などの特性を有する桑品種の育成を図る。
成果の内容・特徴
  1. 桑農林19号「せんしん」は、「No.3118」と「国桑第21号」の交雑に由来する系統「九68-52」及び「大島桑」を交雑親とし、系統適応性密植検定試験及び特性検定試験(耐萎縮病性)を経て育成された品種であり、平成10年に農林水産省育成農作物新品種命名登録審査会における審査を経て公表された。
  2. 「せんしん」は先枯れが少なく、春の発芽は「はやてさかり」より若干早く、新梢の生育も良好である。夏切後の枝条数は「はやてさかり」よりやや少ないが、枝条長はやや優れる。姿勢はやや展開であるが、枝条倒伏は少ない(表1)。夏蚕期中間伐採後の再発芽性は比較的良好で、壮蚕用桑として夏切・春切のいずれの収穫法にも適する。
  3. 本品種は光沢の強いやや大型の全縁葉を着生する。晩秋期における葉の硬化は遅い。
  4. 本品種は故障株の発生は少なく、「大島桑」と同等以上の強い萎縮病抵抗性を示す(表2)。
  5. 本品種の収量は夏切・春切とも「はやてさかり」と大差ない(表3)。
  6. 本品種は萎縮病抵抗性で、枝条の先枯れが少ないため、年間を通じて基部またはそれに近い部位での伐採を繰り返すことを前提とした密植栽培による機械収穫桑園に好適である。
成果の活用面・留意点 本品種は本州中部地方以西の暖地が栽培適地である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017848
カテゴリ 萎縮病 カイコ 規模拡大 経営管理 栽培技術 新品種 抵抗性 品種

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