天蚕の新しい飼料樹「嵩柳」の特性

タイトル 天蚕の新しい飼料樹「嵩柳」の特性
担当機関 東北農業試験場
研究課題名
研究期間 1993~1996
研究担当者
発行年度 1993
要約 天蚕の新飼料樹「蒿柳」(中国原産の柳の一種)は、生育速度が速く、さし木発根性が極良のため、さし木による促成樹園地の造成が可能で、天蚕の飼料としては、クヌギに比べ飼育経過、繭質等が優れており、天蚕繭の安定大量生産が図れる。
背景・ねらい 天蚕は日本原産の大型絹糸昆虫で、この幼虫が吐く天蚕糸は太く強
伸性があり優美な光沢と野趣に富み高級織物などに利用されてきた
。東北地方には広大な山林原野や未利用地があり、天蚕糸による新
需要の創出と中山間地域の複合農業経営の振興を図るため、天蚕の
大量飼育技術の開発が強く望まれている。それらに対応するため、
天蚕の飼料樹として極く一般的にはクヌギ・コナラ等が供試されて
いるが、これらに代わる新飼料樹「蒿柳」の栽培特性および天蚕飼
育による飼料的評価を行い、天蚕繭の安定大量生産の確立を図る。
成果の内容・特徴
  1. 蒿柳は、クヌギやコナラに比べ春の発芽が早く、伐採後の再生力が
    強く、生育速度が速いことから、天蚕の年2回育に対応した収穫体
    系が容易にできる。また、さし木発根性が極良のため、さし木によ
    る促成樹園の造成が可能である。
  2. 蒿柳とクヌギおよびコナラの10a当たり葉量は、植付け3年目の6
    月の収穫では蒿柳370kg、クヌギ154kgで、蒿柳はクヌギの2.4倍
    の収量が得られ植付け3年目で天蚕の飼育が十分可能である。
  3. 天蚕の飼育では、蒿柳を給与した幼虫は発育経過がクヌギを給与し
    たものに比べ数日早く、繭質等の優り、蒿柳は天蚕の飼料としての
    飼料的価値が高い。
成果の活用面・留意点
  1. 蒿柳は湿潤な土壌を好む特性を持つことから、過度の乾燥した土壌
    には栽植しないこと。
  2. 蒿柳に寄生するアブラムシの棲息とアリの侵入を防ぐため、薬剤散
    布による徹底した防疫対策を講じること。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017723
カテゴリ 乾燥 経営管理 飼育技術 中山間地域 薬剤

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