アントシアニン高含有トウモロコシサイレージの発酵品質とアントシアニンの安定性

タイトル アントシアニン高含有トウモロコシサイレージの発酵品質とアントシアニンの安定性
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
研究課題名
研究期間 2005~2007
研究担当者 細田謙次
塩谷繁
額爾敦巴雅爾(重点支援)
松山裕城
発行年度 2008
要約 アントシアニン高含有トウモロコシ系統は通常型品種と同様にpHが低い良質なサイレージが調製できる。また、長期間貯蔵しても、品質の変化は小さい。トウモロコシのアントシアニン含量はサイレージ貯蔵中に減少するが、ウシの第一胃液中では変わらない。
キーワード アントシアニン、トウモロコシ、サイレージ、発酵品質
背景・ねらい 泌乳牛は高い酸化ストレスに曝されているため、抗酸化物質を多く含む飼料の給与が必要であると考えられている。抗酸化性などの機能性を有するアントシアニンを豊富に含む飼料用トウモロコシの育成が進められており、乳牛への給与技術の開発が期待されている。しかし、アントシアニン高含有トウモロコシのサイレージ発酵品質や貯蔵中のアントシアニンの消長についての報告はなく、また、単胃動物ではアントシアニンが吸収され機能性を示すことが報告されており、反芻動物において第一胃でのアントシアニンの分解特性を明らかにすることは、反芻動物へのアントシアニン給与の影響を検討する際に有用な情報となる。そこで本研究では、アントシアニン高含有トウモロコシのサイレージ発酵品質を明らかにするとともに、貯蔵期間中およびウシ第一胃液に対するアントシアニンの安定性を調べる。
 
  1. 高アントシアニントウモロコシをサイレージとして小型サイロ(パウチ)に貯蔵すると、通常型のトウモロコシと同様、密封後2日目までにpHが急激に低下し、5日目以降はほとんど変化しない(図1)。
  2. 細断型ロールベーラーで調製したアントシアニン高含有トウモロコシサイレージは、通常型のトウモロコシサイレージと変わらない、良好な発酵品質を示す(表1)。貯蔵1年後においても、両トウモロコシサイレージの間に大きな差は認められない。
  3. トウモロコシ中アントシアニン含量は、サイレージ貯蔵中に低下し、貯蔵後60日以降では横ばいで推移する(図2)。
  4. トウモロコシサイレージのアントシアニン含量は、人工消化試験において、培養時間24時間まで経時的には変わらない(図3)。

  1. 乳牛への機能性飼料の調製給与技術を開発するための役立つ情報となる。
成果の内容・特徴
  1. 高アントシアニントウモロコシをサイレージとして小型サイロ(パウチ)に貯蔵すると、通常型のトウモロコシと同様、密封後2日目までにpHが急激に低下し、5日目以降はほとんど変化しない(図1)。
  2. 細断型ロールベーラーで調製したアントシアニン高含有トウモロコシサイレージは、通常型のトウモロコシサイレージと変わらない、良好な発酵品質を示す(表1)。貯蔵1年後においても、両トウモロコシサイレージの間に大きな差は認められない。
  3. トウモロコシ中アントシアニン含量は、サイレージ貯蔵中に低下し、貯蔵後60日以降では横ばいで推移する(図2)。
  4. トウモロコシサイレージのアントシアニン含量は、人工消化試験において、培養時間24時間まで経時的には変わらない(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 乳牛への機能性飼料の調製給与技術を開発するための役立つ情報となる。
  2. 本成果の内容は、アントシアニン高含有トウモロコシに長交C922(系統、相対熟度124日)を、通常のトウモロコシに33N56(パイオニア、相対熟度112日)を用いて行った結果である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017695
カテゴリ 機能性 飼料用作物 とうもろこし トウモロコシサイレージ 乳牛 品種

この記事は