ソルガム一代雑種親自殖系統「JN290」

タイトル ソルガム一代雑種親自殖系統「JN290」
担当機関 長野畜試
研究課題名
研究期間 1982~2006
研究担当者 高井智之
春日重光
我有 満
滝澤康孝
萩原英雄
原 拓夫
海内裕和
後藤和美 
発行年度 2006
要約 ソルガムの親自殖系統「LN290」は、晩生で紫斑点病抵抗性を持ち、組合せ能力が高く、一代雑種品種の花粉親系統として利用できる。
キーワード ソルガム、自殖系統、晩生、紫斑点病、飼料作物育種
背景・ねらい わが国の栽培環境に適応性したソルガムの優良F1品種を育成するためには、優秀な親自殖系統の育成が不可欠である。とくに、ソルガムの栽培面積が多い暖地に適するF1品種の育成のためには紫斑点病、すす紋病および糸黒穂病抵抗性を持つ自殖系統の育成が必要である。そこで、紫斑点病抵抗性を持ち、組合せ能力に優れる晩生の自殖系統を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「BJ138×矮恢(1)」を母材とし、耐病性および耐倒伏性を中心に選抜と自殖により育成した自殖系統である。
  2. 早晩性は「晩生」である。初期生育は「JN43」並で「千斤白」よりやや劣る。稈長は2.6m前後の長稈で、稈径は18mmと太く、茎は乾性で、葉身の中肋色は白色である(表1)。
  3. 倒伏の発生割合は「JN43」より多いが、花粉親系統として実用上支障のない耐倒伏性を備えている(表1)。
  4. 条斑細菌病の発生程度は「JN43」よりやや多いが、「千斤白」より少ない。すす紋病抵抗性は「弱」、紋枯病抵抗性は「中」、紫斑点病抵抗性は「強」である(表2~3)。
  5. アブラムシの発生程度は「JN43」よりやや多く、「千斤白」より多い(表3)。
  6. 鳥害の発生程度は「JN43」、「千斤白」より少ない(表3)。
  7. 穂は鉾型で、粒密度はやや密である。粒色は褐、千粒重は4ヶ年平均で21gと「JN43」、 「千斤白」並で、品質は中の中である(表1)。
  8. 精選種子重は3ヶ年平均で103.0kg/aで、花粉親としては多収で実用レベルにある(表1)。
  9. 本系統を花粉親とした単交配一代雑種「東山交24号」における稔性回復による着粒程度は4ヶ年平均で62%で実用上問題ない程度の稔性回復程度である。「東山交24号」は、晩生・長稈で、乾物収量は「KCS-105」比105%と多収である(表4)。「東山交24 号」のサイレージの黒毛和種繁殖牛における嗜好性は「KCS-105」より優れている(表4)。また、サイレージの酵素分析値より推定したTDN含量は50.6%で、「KCS-105」に比べ2%低い(表4)。「東山交24号」は、すす紋病および紋枯病については、「KCS-105」並で、紫斑点病については抵抗性「強」で、その程度は「KCS-105」に比べ極めて優れる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. ソルガムF1品種の種子親として利用できる。
  2. 通常の採種栽培法による。平均気温15℃以上の範囲で播種し、栽植密度はアール当たり1667~3000本程度とする。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017644
カテゴリ 育種 飼料作物 ソルガム 鳥害 抵抗性 播種 繁殖性改善 品種

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