ソルガム一代雑種親細胞質雄性不稔系統「JN-MS-5A」

タイトル ソルガム一代雑種親細胞質雄性不稔系統「JN-MS-5A」
担当機関 長野畜試
研究課題名
研究期間 1993~2006
研究担当者 高井智之
春日重光
我有 満
原 拓夫
海内裕和
宮坂幸弘
後藤和美 
発行年度 2006
要約 ソルガムの親細胞質雄性不稔系統「JN-MS-5A」は、早生で高消化性遺伝子bmr-18を持ち、組合せ能力が高く、一代雑種品種の種子親系統として利用できる。
キーワード ソルガム、細胞質雄性不稔、早生、高消化性、飼料作物育種
背景・ねらい ソルガムでは、高消化性遺伝子を利用することで品質(消化性・採食性)の改善が可能で、これまでに「葉月」および「秋立」を育成している。さらに収量性や栽培特性に優れた高消化性品種を育成するためには、収量性、耐倒伏性、耐病性などの諸特性について、組合せ能力が高い種子親系統の育成が必要である。そこで、高消化性遺伝子を持ち、組合せ能力に優れた細胞質雄性不稔系統を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 細胞質雄性不稔系統「I.S.2830A」に「JN-MS-5B(JN323-1)」を連続戻し交配し、その過程で高消化性遺伝子bmr-18の有無および耐倒伏性等で選抜して育成した。
  2. 早晩性は早生に属する(表1)。稈長は1.6m前後の短稈で、稈径は13mmと中程度、茎は汁性で、葉身の中肋色は褐色でbmr-18遺伝子を持つ(表1)。
  3. 倒伏は認められない(表1)。
  4. すす紋病抵抗性は「極弱」、紫斑点病は「弱」、紋枯病抵抗性は「中」である(表2、 3 )。
  5. アブラムシの発生は「中母農3号」、「I.S.2830A」よりやや多いが、鳥害の発生は認められない(表3)。
  6. 袋かけにより不稔となる細胞質雄性不稔系統である(表1)。
  7. 穂は円筒型で、粒密度は中、子実の粒色は黄色で、千粒重は28g程度で、品質は中の上である(表1)。
  8. 実収量の採種量は2ヶ年平均で 15.5 kg/a 程度である(表1)。
  9. 本系統を種子親とする単交配一代雑種「東山交29号」は、極晩生、長稈で、乾物収量は「風立」比97%と同程度であるが、高消化性遺伝子を持つために推定TDN収量は 「風立」比131%と多収。茎葉部の消化性は、「風立」より優れ、「秋立」並でサイレージの嗜好性は「風立」より優れる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. ソルガムF1品種の種子親として利用できる。
  2. 通常の採種栽培法による。平均気温15℃以上の範囲で播種し、栽植密度はアール当たり1667~3000本程度とする。すす紋病抵抗性は「極弱」、紫斑点病は「弱」なため、これらの病気が多発する地帯では採種栽培を避ける。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017643
カテゴリ 育種 飼料作物 ソルガム 鳥害 抵抗性 播種 品種

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