タイトル | インターネットを用いた牛舎施設機器モニタリングシステム |
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担当機関 | 畜草研 |
研究課題名 | |
研究期間 | 1999~2001 |
研究担当者 |
加茂幹男 喜田環樹 市戸万丈 松尾守展 村井 勝 澤村 篤 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 自動給飼機・堆肥処理施設等の牛舎施設機器に稼動状況データ記録管理システムとライブカメラシステムを導入し、インターネットを介したリアルタイム監視システムを構築し、牛舎施設運用管理の高度化ができる。 |
キーワード | 農業施設、乳用牛、インターネット、ライブカメラ、モニタリング |
背景・ねらい | 近年酪農の規模拡大が進み搾乳牛飼養頭数が100頭を越える経営体も増加している。それに伴いTMR給飼機、堆肥処理施設等の牛舎施設機器の自動化が進んでおり、それらの機器はほぼ無人で24時間365日稼動している。上記牛舎は農家・施設機械管理者から離れた場所に設置される例も多く、施設の運用管理面、故障等の早期発見・対策面等で遠隔地から施設の稼動状況を管理するシステムが必要とされてきている。そこで自動給飼機および堆肥処理施設の制御部を改良し、施設の稼動データを記録収集するシステムの構築を試みる。収集した稼動データはサーバにより一元管理し、インターネットを介して牛舎から離れた場所でもモニタリングできる新しい牛舎施設管理手法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 給飼機稼動状況記録管理システム:畜草研牛舎のTMR自動給飼機の制御システムを改良し、給飼機の稼動データを自動収集し、リアルタイムモニタリング可能なシステムを構築する。給与設計量、給与量、給飼時間、給飼機稼働時間、給飼システム操作時間等を記録管理する。 2. 堆肥処理施設稼動状況記録管理システム:畜草研牛舎の堆肥処理施設の制御システムを改良し、堆肥処理施設のリアルタイムモニタリングを行う。堆肥処理施設では搬送量、搬送電力、時間等を記録管理する。 3. ライブカメラシステム:ライブカメラシステムをTMR自動給飼機周辺に1台、堆肥処理施設周辺に2台導入し、カメラサーバに接続する。インターネットを介して牛舎外の環境からライブカメラのリアルタイム制御が可能である。カメラ画像は、別途画像収集プログラムPCにて、設定時間間隔でカメラ制御し収集管理する。 4. インターネットサーバ:給飼機および堆肥処理施設の稼動状況記録システムにサーバー機能を付加する。システムはクライアントPCから、汎用インターネットプラウザ(IE4.0以上)を用いてアクセス可能である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 酪農家、企業体経営における牛舎施設機器管理者、機械のメンテナンス業者等が、遠隔地から牛舎施設機器の稼動状況を管理できる。 2. 稼動データは施設機械制御システムの内部メモリにアクセスして収集するため、制御システムプログラムの仕様公開が必要である。またシステムをインターネットに公開するために、高速・常時接続回線とセキュリティー対策が必要である。 |
URL | http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010017189 |
カテゴリ | 管理システム 規模拡大 経営管理 乳牛 モニタリング |
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