被害粒の発生が少なく醸造品質の優れるビール大麦新品種「しゅんれい」

タイトル 被害粒の発生が少なく醸造品質の優れるビール大麦新品種「しゅんれい」
担当機関 福岡農総試
研究課題名
研究期間 1990~2003
研究担当者 加島典子
加藤常夫
関和孝博
吉川亮
吉野稔
古庄雅彦
甲斐浩臣
山口修
小玉雅晴
小田俊介
常見譲史
水田一枝
石川直幸
大塚勝
谷口義則
長嶺敬
塚﨑守啓
渡辺修孝
徳江紀子
内村要介
馬場孝秀
発行年度 2004
要約 ビール大麦新品種「しゅんれい」は、側面裂皮粒と凸腹粒の発生が少なく、多収で早播適応性を有する。オオムギ縞萎縮ウイルスⅠ型系統とうどんこ病に抵抗性で外観品質とビール醸造品質が優れる。福岡県で準奨励品種に採用。
キーワード ビール大麦、外観品質、被害粒、醸造適性、早播適応性
背景・ねらい
福岡県のビール大麦は「アサカゴールド」、「ミハルゴールド」及び「ほうしゅん」の3品種が契約生産されている。しかし、「アサカゴールド」は、うどんこ病に弱く、凸腹粒等の被害粒の発生により安定して高い検査等級を確保できず、「ミハルゴールド」はビール醸造品質が実需者から高く評価されているが、やや晩生であり作付拡大は困難となっている。また、早生でビール醸造品質が優れる「ほうしゅん」は、安定して高い検査等級を確保するために播種適期が11月下旬から12月上旬までと限られている。そこで、播種時期を前進化することで播種適期幅の拡大と高品質安定生産を図るために、「ほうしゅん」との作付組合せが可能な早播適応性を有するビール大麦品種を育成する。
成果の内容・特徴 「しゅんれい」(二条大麦農林21号)は、1990年度に早生、被害粒抵抗性、高醸造品質、外観品質良、多収、オオムギ縞萎縮病及びうどんこ病抵抗性を目標に、(吉系15/きぬゆたか)F5を母、「九州二条11号(後の「ミハルゴールド」)」を父として人工交配を行い、集団育種法により選抜・固定を図ってきたものである。 2003年度における世代は雑種第13代である。
「あまぎ二条」と比較して、次のような特徴がある(表1)。
  1. 出穂期で4日、成熟期で3日早い早生である。
  2. 稈長と穂長は短く、穂数は多い。耐倒伏性はやや強い。
  3. 穂発芽性はやや難で、オオムギ縞萎縮病とうどんこ病に強い。
  4. 標準播(11月下旬)、早播(11月中旬)ともに側面裂皮粒と凸腹粒の発生は極めて少なく、外観品質と検査等級が優れる。
  5. 多収である。リットル重、千粒重が大きく、整粒歩合が高い。
  6. 麦芽エキスとジアスターゼ力が高く、ビール醸造品質が極めて優れる。
成果の活用面・留意点
  1. 西日本の平坦地に適する。
  2. これまでより10日早播ができ、播種適期幅の拡大が可能である。
  3. 早播適応性を有するが、播種期を20日早めるような極端な早播では整粒歩合が低下する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010016993
カテゴリ アスター 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 新品種 抵抗性 播種 品種

この記事は