マイクロサテライトマーカーによるニワトリ遺伝資源の遺伝的特性評価

タイトル マイクロサテライトマーカーによるニワトリ遺伝資源の遺伝的特性評価
担当機関 農業生物資源研究所
研究課題名
研究期間 1999~2000
研究担当者 高橋秀彰
佐藤正寛
長嶺慶隆
韮沢圭二郎
峰沢 満
発行年度 2000
要約 ニワトリ 遺伝資源の遺伝的特性を明らかにするためのマイクロサテライトマーカーを開発した。同マーカーは日本鶏10品種の類縁関係を明らかにでき、ニワトリ遺伝資源の遺伝的特性評価に有効である。
背景・ねらい  ニワトリ遺伝資源の遺伝的類縁関係の推定は、これまで血液型やタンパク質多型マーカーを用いて行われてきたが、報告によって結果が異なり、各品種成立の知見と合致する結果は得られていない。血液型やタンパク質多型マーカーでは、多型性を示す遺伝子座位数と1座位あたりの対立遺伝子数が限られていることから、多型性に富むことが報告されているマイクロサテライトマーカーに注目し、ニワトリの新規マイクロサテライトマーカーの開発と、それを利用したニワトリ遺伝資源の特性評価法の確立を目指した。
成果の内容・特徴
  1. ニワトリのCAリピートマイクロサテライトDNAの濃縮ライブラリーを、Takahashiら(1996)の方法を用いて作製することによって、500個以上の新規マイクロサテライトマーカーを開発した。
  2. この中からランダムに選択した8個のマーカーはすべて多型性を示し、1座位あたりの対立遺伝子数も2~10個と多型性に富んでいた(表1)。
  3. 各マーカーの各対立遺伝子頻度を解析することによって、日本在来鶏10品種の遺伝的類縁関係を推定したところ、日本在来鶏は、品種成立に関わった代表的な3系統(地鶏系統、小国系統および軍鶏系統)に大別され(図1)、品種成立の知見とも合致した。以上の結果から、ニワトリ遺伝資源の特性評価に対するマイクロサテライトマーカーの有効性が示された。
成果の活用面・留意点 本成果情報で提供する500個のマイクロサテライトマーカーは、ニワトリの遺伝連鎖地図作製および量的形質遺伝子座(QTL)解析に応用できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010016705
カテゴリ 遺伝資源 評価法 品種

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