シバヤギの視床下部室傍核におけるノルエピネフリン放出量の変動

タイトル シバヤギの視床下部室傍核におけるノルエピネフリン放出量の変動
担当機関 畜産試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 岡村裕昭
山岸則昭
松本和典
大蔵聡
発行年度 2000
要約 視床下部室傍核へのノルエピネフリン放出量は、ラット同様、反芻動物のシバヤギでも末梢への血糖利用阻害剤の投与や拘束ストレスに反応して顕著に増加する。
背景・ねらい 反芻動物の中枢機能の解明は、飼養管理技術の向上に資する新たな知見をもたらすものと期待されるが、この分野の研究は単胃動物に比べてはるかに遅れている。たとえば、視床下部内側部に位置する室傍核(PVN)は摂食行動、代謝機能やストレス反応に関与し、その活動の調節には神経伝達物質の一つノルエピネフリン(NE)が重要な役割を担っていることが、ラットを用いた研究で明らかになっている。しかし、反芻動物では室傍核におけるノルエピネフリンの動態はほとんどわかっていない。
そこで、実験動物としてシバヤギを用い、視床下部室傍核の役割など、反芻動物における中枢機能を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
図1に示す。
2.
図2)この結果は反芻動物においても体内のグルコース利用動態をモニターする機構が存在し、その情報がNEにより室傍核に伝達されていることを示唆する。
3.
図3、5頭の個別成績)。この結果は、拘束ストレスの情報もまた、NEにより室傍核に伝達されていることを示唆する。
以上から、反芻動物においても、視床下部室傍核は代謝機能やストレス反応の調節に与っていことが示唆された。
成果の活用面・留意点 1.
マイクロダイアリシス法は高度な外科的手術と実験の際にかなりの熟練が必要であり、脳内の特定の神経核から神経伝達物質を回収する方法としては、優れた手法として海外で頻繁に利用されている。一度確立すれば日常的なサンプリング法として実用化は用意である。また当研究室ではNEしか測定しなかったが、他のモノアミン、アミノ酸の測定も可能である。ただMD法の原理上、ペプチド以上の比較的高分子のものは回収率が異常に低く、利用には適しないのが欠点である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010016554
カテゴリ 飼育技術 シカ 山羊

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