ニワトリ胚盤葉における始原生殖細胞の分布

タイトル ニワトリ胚盤葉における始原生殖細胞の分布
担当機関 畜産試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 佐野晶子
春海 隆
松原悠子
田上貴寛
内藤 充
発行年度 2000
要約 放卵直後のステージX胚盤葉において、始原生殖細胞の大部分(85%以上)は明域中心部に存在するものの、一部は明域周辺部および暗域にも存在する。
背景・ねらい 発生に伴い卵子や精子に分化する細胞である始原生殖細胞は生殖系列細胞の最も初期の細胞であるが、ニワトリにおいては放卵直後のステージXの頃に分化すると考えられている。ステージX胚盤葉における始原生殖細胞の分布を明らかにすることができれば、生殖系列キメラニワトリを効率的に作出できる胚盤葉部域を特定することができる。そこで、本研究では胚盤葉を明域中心部、明域周辺部、暗域の各部域に分け、それぞれレシピエント胚へ移植してキメラニワトリを作出することにより、ステージX胚盤葉における始原生殖細胞の分布を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
ドナー細胞とレシピエント胚の性が同じであった場合、明域中心部由来の胚盤葉細胞を移植されて孵化した個体のうち、雄では50%(5/10)、雌では60%(3/5)が生殖系列キメラであったが、明域周辺部および暗域由来の胚盤葉細胞を移植された個体からは生殖系列キメラは得られなかった(0/12)。
2.
ドナー細胞とレシピエント胚の性が異なった場合、調査した34羽のうち、明域中心部、明域周辺部、暗域由来の胚盤葉細胞を移植されたそれぞれ1個体ずつ、合計3個体(明域中心部:1/15、明域周辺部:1/10、暗域:1/9)のみが生殖系列キメラであった。
3.
ドナー細胞を採取した胚盤葉の部域により生殖系列キメラの作出効率が異なることから、始原生殖細胞は放卵直後のステージXでは既に分化していることが考えられた。
4.
図1)。
成果の活用面・留意点 1.
放卵直後のステージX胚盤葉細胞の移植による生殖系列キメラを作出する場合、ドナー細胞としては明域中心部由来の細胞を用いることにより、効率的に始原生殖細胞をレシピエント胚に移植することが可能となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010016538
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