胚盤葉のトランスフェクションによるニワトリ初期胚への外来遺伝子の導入

タイトル 胚盤葉のトランスフェクションによるニワトリ初期胚への外来遺伝子の導入
担当機関 畜産試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 佐野晶子
春海 隆
松原悠子
田上貴寛
内藤 充
発行年度 2000
要約 放卵直後のステージX胚盤葉のリポフェクションおよびエレクトロポーレーション処理により、ニワトリ初期胚への外来遺伝子の導入が可能である。また、この方法により卵巣、 精巣を含む各種胚体組織へ外来遺伝子を導入することが可能である。
背景・ねらい 鳥類においては放卵後の受精卵は容易に得られるため、このステージにおける胚盤葉の操作により外来遺伝子を導入することができれば、ニワトリ初期胚への簡易な外来遺伝子の導入法の開発が期待できる。最近におけるリポフェクションやエレクトロポーレーションの技術の進展により、外来遺伝子の導入効率が向上したことから、ステージX胚盤葉へのインビボにおけるリポフェクションおよびエレクトロポーレーション処理により初期胚への外来遺伝子の導入を行う。
成果の内容・特徴 1.
胚盤葉にDNA(GFP遺伝子)とリポソームの複合体を注入し、さらにエレクトロポーレーション処理として、胚盤葉の両側に4mmの間隔で並行型電極を置いて、電圧10-20V、時間50
msec、間隔1秒、回数5回の条件で電気パルスをかけることにより、胚の生存率に大きな影響を与えることなく、外来遺伝子の導入と発現が可能であった。
2.
リポフェクション及びエレクトロポーレーションでは、初期胚における外来遺伝子の発現に関してほぼ同じ効果が得られた。また、両者を併用することにより、初期胚における外来遺伝子の発現の高率が向上することが認められた。
3.
図1)。培養10日目までに死亡した胚についてGFP遺伝子の存在を調べたところ、ほとんどの胚の胚体(94.1%、16/17)および胚体外膜(100%、17/17)において、その存在が確認された。
4.
表1)。
成果の活用面・留意点 1.
ニワトリ胚盤葉のインビボにおけるリポフェクションおよびエレクトロポーレーションにより、初期胚への外来遺伝子の導入と発現が可能となり、遺伝子の機能を調べる実験系として利用可能である。
2.
外来遺伝子の発現はモザイク状であり、また一過性の発現である点に留意する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010016537
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