危機管理のための家畜伝染病発生地図表示システム

タイトル 危機管理のための家畜伝染病発生地図表示システム
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 佐藤国雄
小泉伸夫
西口明子
発行年度 2006
要約  畜産農家データベースに経緯度情報を付加した「地図情報システム」(GIS)を制作した。本システムは、家畜伝染病発生時の農家および関連施設の情報、制限区域設定等の防疫作業情報を一括管理し、地図表示することができる。
キーワード 家畜伝染病、防疫、地図情報システム(GIS)、データベース
背景・ねらい  家畜伝染病発生時には、移動制限区域の設定、移動制限対象農家の抽出、関連機関、関係者への連絡、防疫作業に必要な資材の手配など、さまざまな作業をきわめて迅速に行わなくてはならない。また、平常時の準備として、この初動態勢を整えるための机上演習などを実施しておく必要がある。
 「危機管理型家畜伝染病発生地図表示システム」(以下、「本システム」)は農家データベースに地理情報を付加させることで、家畜伝染病発生時の防疫作業を一括管理して防疫作業を支援するとともに、初動態勢整備を目的とした机上演習の際のシミュレータとしても活用可能な地図情報システム(GIS)として開発したものである。
成果の内容・特徴
  1. 農家および畜産関連施設を、経緯度情報と共にデータベース化し、一括管理できる。
  2. 家畜伝染病発生時には、発生地点、制限区域円を設定するだけで、制限対象の農家および畜産関連施設を瞬時に抽出し、地図表示(図1)できる。この段階で対象戸数、対象頭羽数等の簡易集計も可能である。
  3. 抽出された制限対象施設は、Microsoft Excel形式のファイルに出力し、これを防疫作業用ファイルとして利用することができる。
  4. 防疫作業用ファイルには、伝染病発生の有無、作業進捗状況のほか、ユーザー設定項目等が入力可能で、入力後、本システムに再読み込みすれば、地図上に入力した情報を色別にステータス表示され、防疫作業の状況が一目で確認可能である。
  5. 本システムはWindowsXPまたはWindows2000(SP4)が稼動し,地図ソフト「プロアトラスSV」(アルプス社)がインストールされているパソコンで動作し、サーバを必要とせず、データのやり取りはデータファイルの送付で行うため、行政上の境界をまたぐ地域での家畜伝染病の発生にも柔軟に対応することができる。
成果の活用面・留意点
  1. 既に農林水産省および全国の都道府県の半数以上に配布され、活用されているが、個人情報の管理については各利用者の責任に任されているため、利用者においては、情報の取り扱いには十分に注意する必要がある。
  2. 地図表示に利用している地図ソフトのバージョンアップに対応していない。今後、本システムのバージョンアップも数年毎に継続して行う必要がある。
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