属間雑種フェストロリウム草地の放牧利用特性と栄養価

タイトル 属間雑種フェストロリウム草地の放牧利用特性と栄養価
担当機関 草地試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 安藤 哲
大槻和夫
栂村恭子
発行年度 2000
要約 移植により造成し、放牧利用した属間雑種フェストロリウムの生産量と採食量はトールフェスクより高く、栄養価はペレニアルライグラスとトールフェスクの中間にある。フェストロリウムは強放牧すると衰退につながる可能性が認められるが、適正放牧すれば被度と茎数は他2草種より良好に維持される。
背景・ねらい
 集約放牧は高い生産性が達成できるが、主要な寒地型牧草は関東以南では夏枯れを起こしやすく、適用地域が限定されている。属間雑種フェストロリウムは、耐暑性や耐干性が強く、かつ栄養価も高い新しい牧草として注目されており、本草種の集約放牧での放牧適性を解明する。
成果の内容・特徴
  1. 移植により造成したフェストロリウム(イタリアンライグラス×トールフェスク:FL) と播種造成したペレニアルライグラス(ヤツナミ:PR)及びトールフェスク(ホクリョウ :TF)草地に放牧強度の3水準(HH区:肉用育成牛延1,600頭/ha、H区:1,200頭、M 区:800頭)を設け、集約放牧した。
  2. 現存量は、4~5月はFLが多く、6月以降はほぼ同程度で推移した。採食利用率は、各 放牧回次ともPRが60~80%とFLとTFより高く、FLは4月はTFより低かったが、5 月以降は40~60%程度で、TFとほぼ同じ推移を示した(図1)。
  3. FLの被度は、HH区、H区では年次ごとに減少したが、M区では比較的安定しており、 H区以上の強度の放牧では衰退する傾向がある(図2)。
  4. 利用2年目の草地生産量は、FLはha当たり7.7tでPRと同程度で、TFの6.0tより高 かった。FLの総採食量も生産量と同じ傾向があった。
  5. 茎数は、各草種とも夏から秋に減少し、翌春には回復する傾向を示した。造成翌春にはT FとPRが多かったが、次第に減少したのに対して、FLは利用3年目の秋に減少したもの の、それまでは増加傾向を示した(図3)。
  6. 人工消化率は、3草種とも春に高く、6~8月に低下し、秋に回復する傾向を示し、いず れの時期も、PR>FL>TFであった(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. フェストロリウムを放牧利用する際の基礎資料とする。
  2. 本試験で用いたフェストロリウムは種子親、花粉親とも数品種から造成された数系統を混 植し、北関東で放牧利用した調査結果である。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010015487
カテゴリ イタリアンライグラス 寒地 くり 耐暑性 播種 品種

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