搾乳ロボットによる終日自由搾乳運用事例

タイトル 搾乳ロボットによる終日自由搾乳運用事例
担当機関 草地試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 喜田環樹
市戸万丈
松尾守展
天羽弘一
発行年度 2000
要約 草地試験場牛舎に設置された2ボックス型の搾乳ロボットで、ロボットの改良を行いつつ、7~11頭を供試して終日自由搾乳運用を試みた結果、2回搾乳と比較し、搾乳回数と乳量が増加する傾向が得られた。
背景・ねらい
 搾乳ロボット導入は40件以上に達し、今後急速に普及すると予想される。ロボット搾乳の最大の特徴は、ロボットを最大限に利用するために終日稼動させ、フリーストールから自発的に訪問してくる牛を随時搾乳する「終日自由搾乳」を前提としている点である。そのため、牛を適切な搾乳間隔で訪問させる施設配置や飼養管理方法の確立が必須である。またロボット搾乳に適さない牛への対応、管理作業時間の短縮など改善すべき課題が多い。そこでロボットによる終日自由搾乳を試みて、事例データの収集を行う。
成果の内容・特徴
  1. ロボット入口部・牛舎内部に一方向ゲートを設置し、牛舎を休息エリア、搾乳エリア、採食エリアに分け、ロボットを中心とした牛群行動制御を検討する(図1)。洗浄時間・集乳時間を除いた1日20時間程度、ロボット室への入室可能として終日自由搾乳運用を行った。ロボットの乳頭位置検出センサ・搾乳機装着アルゴリズムや、ミルクフィルタ部・バルククーラ部に自動切換え機構を設置し、生乳配管の洗浄方法を改良し、終日搾乳時の省力化をすすめた。
  2. 表1にロボット供試牛データを示す。本事例では、供試頭数は16頭で、運用時平均頭数は8頭である。ロボットによる自動装着困難な牛や、ロボットへの自発的入室行動をしないロボット不適格牛は3頭であった。ロボット搾乳馴致には個体差が大きいものの、未経験牛で1週間程度要する。ロボット経験牛は数日内で速やかに馴致可能である。
  3. 運用時、不適格牛を除いた牛の自動装着率は95%以上であった。搾乳所要時間は乳量・搾乳速度に左右されるが、搾乳時のロボットストール占有時間は平均11分/回/頭であった。終日自由搾乳時の平均搾乳回数は2.4回で、2回搾乳時と比較した牛群での乳量増加率は7%であった(表2)。本事例での疾病は、蹄病・乳房炎が見られ、特に乳房炎はのべ7頭で発症した。ロボットとの関連は不明である。
成果の活用面・留意点
  1. ロボット運用の基礎的データが得られた。ロボット適応牛の選択や、搾乳機の設計改良に応用できる。
  2. 草地試験場牛舎での運用事例であり、ロボットの機種や供試頭数等によって具体的な数字は異なる。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010015469
カテゴリ 飼育技術 省力化 ロボット

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