極早生・早生エンバクの年内刈り栽培によるムギダニの防除

タイトル 極早生・早生エンバクの年内刈り栽培によるムギダニの防除
担当機関 草地試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 神田健一
発行年度 2000
要約 イタリアンライグラス圃場でムギダニが毎年のように多発生する場合に、イタリアンライグラスに代えて、極早生または早生エンバクを栽培し、年内刈りすることにより、ムギダニの発生を減少させることができる。
背景・ねらい
ムギダニのイネ科牧草における多発生は10年ほど前から問題となり、各地で永年草地やイタリアンライグラス等の被害が報告されている。防除法として、イタリアンライグラス圃場では、プラウを用いた深耕により発生量を減少させることを報告した。しかし、プラウによる深耕は作土が浅いなど圃場条件によってはできなかったり、効果が低い場合も多い。また、登録農薬にスミチオン乳剤があるが、環境に対する影響や薬剤への感受性低下に対する懸念がある。そこで、新たなる耕種的防除法を開発する。 
成果の内容・特徴
  1. エンバクの極早生または早生品種を栽培し、年内刈りする。刈取り約1ヶ月以降の個体数はイタリアンライグラス区で増加するのに対し、エンバク区では減少する(図1)。夏作はトウモロコシとし、2年目と3年目の秋に、圃場全体をイタリアンライグラスにした場合でも、初年度にエンバクを栽培した区のムギダニ数は、最多発生期(4月)において、イタリアンライグラス区よりも少なく、少発生である(図1)。
  2. 刈取り後のエンバクは枯死して再生しないため、エンバク区のムギダニは、餌不足となり、餓死する。しかし、こぼれ種子から生育したイタリアンライグラスやハコベやナズナなどの双子葉植物の雑草があると、ムギダニはこれらで生存する(表1)。
  3. 以上のことから、極早生や早生エンバクの年内刈りは圃場内のムギダニを減少させ、その効果は2年間は持続する。
成果の活用面・留意点
  1. 冬作牧草に発生するムギダニの防除法のひとつとなる。
  2. エンバクは適期に播種し、播種密度を高めて雑草の発生を抑える必要がある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010015456
カテゴリ イタリアンライグラス 雑草 とうもろこし 農薬 播種 品種 防除 薬剤

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