温暖地でアルファルファと混播できる越夏性ライグラスの育種素材

タイトル 温暖地でアルファルファと混播できる越夏性ライグラスの育種素材
担当機関 茨城県畜産センター
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者 上山泰史
深沢芳隆
矢萩久嗣
発行年度 2000
要約 ライグラス類及びフェストロリウムを越夏性等について選抜及び交配を繰り返し、越夏性に優れたライグラス5栄養系を選抜した。これらの後代系統は、温暖地でアルファルファ「ナツワカバ」と混播して2年以上採草利用できる。
背景・ねらい
イタリアンライグラスの越夏性品種は短年利用の採草用として利用価値が高いが、既存品種はなお越夏性が十分でなく、夏から秋の生産量の低下が著しいために栽培地域が限定される。温暖地向きのアルファルファと混播できれば、ライグラスの夏季の草量不足を補い、周年生産力の高い採草利用できるが、このためにライグラスの越夏性と混播適性を飛躍的に高める必要がある。そこで、ライグラス類及びフェストロリウムから越夏性、永続性及び混播適性の高い採草用ライグラスを選抜して育種素材にする。 
成果の内容・特徴
  1. 選抜した栄養系は、イタリアンライグラス、ハイブリッドライグラス、フェストロリウムの採草用で越夏利用可能な品種・系統から選抜及び多交配を繰り返して越夏性を高めた(表1)。
  2. 選抜した5栄養系はいずれも4倍体で、出穂日が5月5日から5月15日までの中生または晩生、一番草刈取後の再生草での出穂が少なく、秋の草勢が優れる。冬季の枯上りがやや大きい(表2)。
  3. 選抜栄養系の後代系統はアルファルファ品種「ナツワカバ」と混播して、利用2年目の越夏前において50%以上を示し、利用2年目越夏前の生産量においても播種翌年とほ ぼ同水準を維持する。一方。既存の越夏性ライグラス4品種は夏枯れが著しく、越夏後及び2年目越夏前の生産量が低下した(表3)。
  4. 2年目の晩秋の草勢において、既存品種は極不良であったが、選抜後代系統にはアルファルファと同等以上に良好なものがみられる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 採草用の越夏性ライグラスの育種素材として利用できる。
  2. アルファルファとの混播は一事例であり、これらの素材をもとに育種したライグラス 系統の地域適応性の検定と混播するアルファルファ適品種を選定が必要である。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010015430
カテゴリ アルファルファ 育種 イタリアンライグラス 播種 品種

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