積算温度表示ラベルによる追熟果実の食べ頃判定技術

タイトル 積算温度表示ラベルによる追熟果実の食べ頃判定技術
担当機関 生物系特定産業技術研究推進機構
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 追熟を要するセイヨウナシ「ラ・フランス」の追熟評価において、積算温度の増加とともに、白色から赤色に変色する機能を持つ積算温度表示ラベルを利用することで、簡便に食べ頃判定が可能な技術である。
背景・ねらい 収穫後に追熟をさせてから食べる果実として、バナナ、キウィフルーツ、セイヨウナシ、マスクメロン等がある。特に、セイヨウナシの「ラ・フランス」は追熟が進んでも表皮等の外観に変化は少なく、食べ頃時期を判断するのが難しい。そこで、非破壊による追熟判定装置の開発を進めてきたが、機器による評価方法では、消費者が利用するのは困難である。このような背景から、消費者の手元に渡った時点で食べ頃判定可能な技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 果実等が消費者の手元で食べ頃判定が可能な技術として、ラベルの色変化によって判断する方法を見いだした。このラベルは、置かれた環境の積算温度が増加するとともに、赤色が濃くなるもので、初期のほぼ白からピンクへ変化し最終的には赤となる(図1)。
  2. 「ラ・フランス」の追熟程度を表す貫入硬度と積算温度の関係は、食べ頃とされる貫入硬度10~12N程度において、追熟環境温度10℃、15℃区では積算温度約6000℃・h、室温区(平均21℃、16~26℃)では積算温度約4000℃・hになる(図2)。また、積算温度とラベルの色差値の関係は、10℃、15℃区の食べ頃の積算温度6000℃・hでの色差値は、25程度になり、室温区での食べ頃を示す積算温度4000℃・hでの色差値も約25の値を示す(図3)。
    以上、果実の追熟とラベルの色彩変化との間に相関が認められることより、積算温度表示ラベルの色彩変化から、「ラ・フランス」の追熟程度判定が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. ラベルの色彩変化には、湿度、炭酸ガス、エチレン等の影響は受けないが、太陽や照明などの光には注意を要する。
  2. 「ラ・フランス」以外の追熟果実への利用も可能であるが、予め対象果実の追熟とラベルの色彩変化の関係を把握する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010014642
カテゴリ バナナ メロン

この記事は