Pseudomonas属細菌の出穂期散布によるイネもみ枯細菌病(含む苗腐敗症)の防除

タイトル Pseudomonas属細菌の出穂期散布によるイネもみ枯細菌病(含む苗腐敗症)の防除
担当機関 中国農業試験場
研究課題名
研究期間 1989~1998
研究担当者 中保一浩
角田佳則
奥田 充
宮川久義
発行年度 1996
要約 イネもみ枯細菌病苗腐敗症に対し発病抑制能を持つPseudomonas属細菌CAB-02、03株を穂揃期に混合散布することにより穂枯症及び苗腐敗症の発生を抑制できる。
背景・ねらい イネもみ枯細菌病穂枯症は、西南暖地で広く発生し、稲作の安定生産にとって大きな阻害要因の一つである。これまでに本病原細菌による苗腐敗症に対して高い発病抑制能を持つPseudomonas属細菌の4菌株を分離、同定してきた。このうち、CAB-02、03株について、本田散布による穂枯症の抑制効果及びその稲から収穫したもみの苗腐敗症の抑制効果を検討し、イネもみ枯細菌病の生物的制御法の確立を目指す。
成果の内容・特徴
  1. 1995~96年、イネ(品種:金南風)の出穂始に病原菌を接種し、その直後及び穂揃期にCAB-02(Pseudomonas sp.)、03(Pseudomonas gladioli)を処理した。穂枯症が甚発生した95年にはCAB-02の穂揃期処理が防除価50を、少発生の96年には穂揃期のCAB-02、03ともに50以上の防除価を示した。また、CAB-02と03の混合処理も同様の効果が認められた(表1)。
  2. 収穫したもみからの苗腐敗症の発生は、穂揃期処理のもみで少なく、病原細菌の保菌もみ率の高かった95年はCAB-03の防除価46、保菌もみ率の低かった96年はCAB-03及びCAB-02、03混合処理の防除価が90以上の高い値であった(表2)。
  3. 2か年の試験から処理時期は穂揃期で、また供試Pseudomonas属細菌は穂枯症にはCAB-02が、苗腐敗症にはCAB-03が効果が高い。また、両菌株の混合処理では両症状に効果のあることが認められた。以上の結果から、穂揃期のCAB-02、03両菌の混合処理により穂枯症及び翌年の苗腐敗症の生物的防除の可能性が示唆される。
成果の活用面・留意点
  1. 種子生産の場面に利用できる。
  2. 品種による出穂期の早晩、栽培地域等で試験結果が異なる場合も考えられる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010014416
カテゴリ 生物的防除 品種 防除 もみ枯細菌病

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