スジコナマダラメイガ卵を用いたナミヒメハナカメムシの簡易増殖法

タイトル スジコナマダラメイガ卵を用いたナミヒメハナカメムシの簡易増殖法
担当機関 農業環境技術研究所
研究課題名
研究期間 1992~1996
研究担当者
発行年度 1994
要約 ナミヒメハナカメムシは重要害虫ミナミキイロアザミウマの有力な土着捕食性天敵である。インゲンマメの葉と貯穀害虫スジコナマダラメイガ卵を利用した本種の簡易増殖法を確立した。
キーワード ナミヒメハナカメムシ、ミナミキイロアザミウマ、インゲンマメの葉、スジコナマダラメイガ
背景・ねらい 果菜類の重要害虫となっているミナミキイロアザミウマの生物的防除技術の開発に役立てるため、有力な土着捕食性天敵ナミヒメハナカメムシの簡易増殖法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. オランダ等で他種のヒメハナカメムシの室内増殖に利用されている、スジコナマダラメイガ卵を餌として、インゲンマメの葉を同時に与えることで効率的に成幼虫を飼育することができた。直径10cm深さ5cmの飼育容器の底に水で湿らせた脱脂綿を敷き、その上にインゲンマメの葉を敷いて、さらにその上一面に共食い防止のため、イネモミを2mm程度の厚さになるように乗せた。成虫の産卵対象としては、ダイズの芽出しを用いた。餌のメイガ卵は、4日おきに与えた。なお、スジコナマダラメイガ幼虫は、ふすまを餌として簡単に飼育することができる。
  2. 25℃、16時間日長の条件下で、個体飼育して卵・幼虫期の発育日数を調べるとともに(表1)、雌成虫の寿命と産卵能力を明らかにした。雌成虫の生存期間は25日で1雌当たりの平均総産卵数は100卵であった。
  3. 幼虫及び成虫を飼育するための適正餌量(表2、3)と適正飼育密度を検討した(図1)。1雌当たりの産卵効率は、高密度ほど低下する傾向が認められた。
  4. 以上からナミヒメハナカメムシの効率的飼育には、上記の飼育容器を使用した場合、最初100個程度の卵から飼育を始め、孵化直後から4日毎に1頭当たり30~60個のメイガ卵を4回与えれば約60頭の成虫の羽化が期待できること、また成虫の産卵には4日毎に1頭当たり20~50個のメイガ卵をあたえれば十分であることが明らかとなった。
成果の活用面・留意点 この方法は簡便かつ安価な増殖法であり、恒温長日の条件さえ整えば特別な施設は必要としない。なおこの方法で、近親交配の影響さえ避ければ累代飼育が可能である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010014083
カテゴリ いんげんまめ カメムシ 害虫 生物的防除 大豆 ミナミキイロアザミウマ

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