製茶機械に付着する加工残さの効率的な乾燥粉砕方法とその含有成分

タイトル 製茶機械に付着する加工残さの効率的な乾燥粉砕方法とその含有成分
担当機関 佐賀茶試
研究課題名
研究期間 2007~2008
研究担当者
発行年度 2008
要約 製茶機械に付着する加工残さの効率的な乾燥粉砕方法として、一次乾燥と破砕および二次乾燥と粉砕の4段階の操作により、大型で乾燥しにくい加工残さを効率的に乾燥粉砕可能であり、得られた乾燥粉体には茶特有の機能性成分が含まれている。
キーワード チャ、製茶、加工残さ、乾燥、粉砕
背景・ねらい
    蒸し製茶の製茶工程では、一般に揉圧乾燥を行うため製茶機械に茶渋が付着する。大型製茶加工施設では日量30,000kg以上の生葉を処理するため、製茶機械への付着量も多く、毎日の機械清掃点検ごとに100kg単位の製茶機械付着加工残さ(以下、加工残さ)が発生し、処分方法が課題となっている。一方、加工残さ中に含まれる茶特有の機能性成分が養豚に有用であることが明らかとなり(九州沖縄農業研究成果情報第22号)、乾燥粉末化した加工残さの安定供給が望まれている。しかし、加工残さは含水率が高く変質しやすいことや、板状の固形物で粘性があるため乾燥粉砕しにくいという問題がある。そこで、乾燥粉砕技術を開発するとともに、飼料としての適性を把握するために、本法により製造した加工残さ乾燥粉末の含有成分を調べる。
成果の内容・特徴
  1. 一次乾燥により、加工残さ表層の水分が除去され、滑りにくく破砕に適した状態となり、その後の破砕処理により、扱いやすく内部まで乾燥しやすい形状となる(図1)。
  2. 二次乾燥によって、変質しにくく粉砕に適した状態となり、その後の粉砕処理により、飼料への混合に適した乾燥粉体となる(図1)。
  3. 加工残さ粉末は、地域および茶期にかかわらず、カテキン類、ビタミンE等の有効成分を含有している(表1)。
  4. 加工残さ粉末中の成分は、地域および茶期にかかわらず、飼料として適当な範囲である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 製茶加工残さ粉体を用いた豚等畜産物の飼養およびその試験に活用できる。
  2. 腐敗防止のため、採取後直ちに二次乾燥まで行うのが望ましく、できない場合は冷蔵保管し、数日中に乾燥処理を行う。
  3. 少量の場合は、一次乾燥後の破砕において小型で安価な園芸用粉砕機も利用可能である。
  4. 一次破砕した加工残さは、連続通風乾燥機(80℃、40分)を用いて二次乾燥可能であるが、加工残さ屑が機内に付着するため、荒茶への混入に注意を要する。
  5. 経費削減のため乾燥には製茶工場に既設の機械を利用し、乾燥条件は荒茶乾燥において品質変化の少ない条件を用いた。
  6. 二次乾燥後の加工残さ破砕物は非常に硬いため、粉砕にはチェーンハンマーミル(ブロック片や瓦片などの粉砕も可能)の利用が効果的である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013980
カテゴリ 加工 乾燥 機能性成分

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