オレンジ香で生食およびフレッシュジュースにも適したカンキツ「果のしずく」

タイトル オレンジ香で生食およびフレッシュジュースにも適したカンキツ「果のしずく」
担当機関 食品流通部
研究課題名
研究期間 1990~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約 カンキツ「果のしずく」は1月下旬に成熟し、糖度11度、クエン酸含量1.0g/100ml程度で食味良好である。剥皮しにくいが、果肉が軟らかく多汁、オレンジ香で無核果の割合が高く、生果およびフレッシュジュースに適する。
キーワード カンキツ、新品種、多汁、オレンジ香、フレッシュジュース
背景・ねらい
    近年、果物に対する消費ニーズは多様化し、生果として食味が優れるとともにフレッシュジュース等新たな消費スタイルに適した個性ある品種が求められている。 そこで、果汁の多さ、香り、無核性等の優れた特性を持つ県独自のブランド品種を育成し、県産カンキツの有利販売を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「カンキツ「果のしずく」は果肉が軟らかく、オレンジの風味を持つ「清見」を種子親に、減酸が早く糖度が高い「早香」を花粉親にし、1990年(平成2年)に交雑して育成した品種である。
  2. 樹姿は長円で「清見」に似るが、枝は下垂しない。隔年結果性は「清見」より小さく、収量は10a当たり3t程度で安定している。枝梢の棘はほとんど認められない(図1、表1、一部データ略)。
  3. 完全着色は12月上旬で「清見」より早い。果皮は薄く、果肉は軟らかく多汁である。糖度は1月下旬には11度以上になり、クエン酸含量の減少は「清見」より早く、1月下旬に1.0g/100ml程度で食味良好となる。無核果の割合が高く、種子を含んでも1個程度である(図1、表1、表2)。
  4. 搾汁歩留まりは、「清見」や「不知火」よりも高い。また、皮付きで搾汁した方がオレンジ香があり、食味が優れているためジュースとしての加工適性が高い(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 職務育成品種として品種登録出願中である。
  2. 生果およびフレッシュジュース用として活用できる。
  3. 秋季の水分変動が大きいと裂果することがあるので土層が深めの園での栽培が望ましい。かいよう病等の病害虫抵抗性は「清見」と同等である。
  4. 収穫は完全着色後の12月中旬以降に可能となる。出荷期は常温貯蔵後の1月中旬~2月中旬であるが、1ヵ月以上の長期貯蔵ではポリ個装を行う。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013927
カテゴリ 加工適性 害虫 出荷調整 新品種 長期保存・貯蔵 抵抗性 品種 良食味 その他のかんきつ

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