焼酎原料用サツマイモの植付前作業一工程化技術

タイトル 焼酎原料用サツマイモの植付前作業一工程化技術
担当機関 鹿児島県農総センター
研究課題名
研究期間 2005~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約 2畦用畦立マルチャを基軸にトラクタバッテリ電源を利用した作業機を組み合わせることにより、焼酎原料用サツマイモの植付前作業の作業可能面積は約2倍に拡大できる。加えて、燃料費、労賃削減と、資材の畦内施用による資材費削減が可能である。
キーワード サツマイモ、植付前作業、一工程化、畦内施用
背景・ねらい
    焼酎原料用サツマイモの植付前作業は、天候不順に加え、他品目(春夏作物)の作付作業等が集中し労働負担が大きい、植付期が短期間で作業可能日数も少なく、土壌消毒、施肥等多くの植付前作業が重複する、高品質いも生産の必要性から、線虫、害虫防除剤施用等の作業工程が付加される等の解決すべき問題点が残されている。そこで、植付前に集中する複数の作業を同時に行う一工程化技術を開発し、作付面積拡大のための効率的植付前作業体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 機械は、2畦用畦立マルチャを基軸に、トラクタバッテリ電源を利用したトラクタフロント装着型施肥機・プランジャ式畦内土壌消毒機・ローラ繰り出し式薬剤散布機を組み合わせ、施肥・土壌消毒・施薬・畦立・マルチ作業を一工程で行える機械である(図1)。
  2. 肥料、農薬等の資材は畦立部のみに畦内施用する構造である。コガネムシ防除の農薬は、ダントツ粒剤が畦内施用と一工程化技術に適している。
  3. 一工程化技術により、慣行作業9工程が、4工程に簡略化され、省力・低コスト化が図られる。一工程化機械の作業能率は、1.0h/10a(延べ1.9h/10a)で、作業可能面積は19.8haである。一工程体系の全作業時間は、2.35h/10aで、慣行体系の5.21h/10aに対し約55%省力化できる。また、植付前全作業工程の可能面積は、一工程体系が7.8haで、慣行体系の3.7haに比べ2.1倍の作業が可能である(表1)。
  4. 植付前作業の10a当り経費は、畦内施用により慣行体系に比べ肥料費で20%、農薬で59%、一工程化技術により燃料費で41%、労賃で55%、合計44%の削減が可能である(表2)。
  5. 2畦用畦立マルチャ・施肥機・畦内土壌消毒機・薬剤散布機の導入コストは、慣行体系の約50%程度である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象地域はサツマイモ栽培地域で、普及対象者は焼酎用サツマイモ栽培農家である。
  2. 畦内土壌消毒による消毒期間は、気温の低い4月で15日程度、5月で10日程度が必要である。
  3. 資材の畦内施用による焼酎原料用サツマイモの収量・品質は、慣行と同程度である。
  4. 一工程化機械は、畦立マルチャを基軸に施肥機、土壌消毒機、薬剤散布機を組み合わせた機械であり、一工程作業機の組み合わせは、所有する作業機、作業形態等を考慮すると良い。また、4月植えの透明マルチ使用時は、動力噴霧機を組み合わせマルチ下に除草剤散布を同時に行うことも可能である(図2)。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013877
カテゴリ 害虫 コスト 省力化 除草剤 施肥 低コスト 土壌消毒 農薬 防除 薬剤

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