暖地大豆作における帰化アサガオ類の発生状況と収穫物への種子の混入

タイトル 暖地大豆作における帰化アサガオ類の発生状況と収穫物への種子の混入
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究課題名
研究期間 2006~2007
研究担当者
発行年度 2007
要約 暖地大豆作では、帰化アサガオ類のうち、アメリカアサガオとホシアサガオの発生頻度が高い。帰化アサガオ類の種子はコンバイン収穫時に大豆子実中へ混入し、大豆乾燥調製施設において分離される廃棄物中にはそれらの種子が多く含まれる。
キーワード 帰化アサガオ類、暖地大豆作、アメリカアサガオ、ホシアサガオ、発生状況
背景・ねらい 除草剤による防除効果が低いため難防除雑草となっている帰化アサガオ類は、大豆生産において多大な減収をもたらすことが知られている(3.3~40本/m2の発生量で42~81%減収、マメアサガオ)。暖地大豆作においてもすでに発生しているが、実態は十分に把握されていない。暖地では帰化アサガオ類は大豆の収穫期に開花~結実期を迎える。それらの種子のサイズは比較的大きいため、コンバイン収穫時に大豆子実中へ混入する可能性が高く、大豆子実の乾燥阻害や汚損粒の発生、発生圃場以外への種子拡散の原因となると考えられる。大豆子実中の不純物は大豆乾燥調製施設の選別機で分離されるので、廃棄物調査によって種子の混入を確認できる。そこで、暖地大豆作における帰化アサガオ類の発生実態と種子の大豆収穫物への混入実態を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 帰化アサガオ類は、福岡県、佐賀県、大分県、熊本県の暖地大豆作において発生し、それらが大発生した圃場(アサガオ類が一筆圃場の50%以上の面積で発生し、大豆の生育に著しく干渉)も10地域で確認される(図1)。
  2. 暖地大豆作において発生が確認された帰化雑草(30種)のうち、帰化アサガオ類の発生頻度は上位に入る。帰化アサガオ類の中ではアメリカアサガオとホシアサガオが多く(表1)、他にはマメアサガオ、マルバルコウとアサガオが認められる。
  3. 帰化アサガオ類の種子はコンバイン収穫時に大豆子実中へ混入しており、大豆乾燥調製施設において大豆子実から分離された廃棄物中にはそれらの種子が多く含まれる。種子の混入割合でもアメリカアサガオとホシアサガオの頻度が高い(表2)。
  4. 福岡県内にある大豆乾燥調製施設からの廃棄物の移送先は、産業廃棄物処分業者、畜産農家、JA全農(ふくれん)である。JA全農では廃棄物を再分別して、その一部を飼料や堆肥として出荷している(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 防除対象種の絞り込みや拡散防止などの帰化アサガオ類の防除対策策定の参考資料とする
  2. マルバアメリカアサガオ(アメリカアサガオの変種)はアメリカアサガオに含めて調査した。
  3. 廃棄物中には帰化アサガオ類以外の雑草種子も混入している。
  4. 畜産農家やJAに移送された廃棄物に含まれる帰化アサガオ類の種子の一部は、生存した状態で耕地へ拡散される可能性がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013698
カテゴリ あさがお 乾燥 雑草 出荷調整 除草剤 大豆 難防除雑草 防除

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