露地中晩柑「不知火」における肥効調節型肥料を利用した硝酸態窒素溶脱低減

タイトル 露地中晩柑「不知火」における肥効調節型肥料を利用した硝酸態窒素溶脱低減
担当機関 熊本農研セ
研究課題名
研究期間 2001~2005
研究担当者
発行年度 2006
要約 露地栽培の中晩柑「不知火」は肥効調節型肥料を用いることによりほ場から溶脱する硝酸態窒素量を低減させ、環境への負荷を減らすことができ、また、収量・品質は2割減肥しても慣行栽培と同様に維持できる。
キーワード 中晩柑、不知火、硝酸態窒素、肥効調節型肥料、施肥窒素削減
背景・ねらい 熊本県の中晩柑の主力品種である「不知火」の露地栽培ほ場における施肥窒素の土壌中での動態を明らかにするとともに、施肥窒素の溶脱による環境負荷軽減を図るための肥効調節型肥料の利用技術を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 目標収量を2t/10aとした中晩柑「不知火」の露地栽培では、肥効調節型肥料を用いることで、2割減肥しても表層土(0~20cm)における硝酸態窒素量は梅雨明け後(8月下旬)以外では慣行栽培と差がない。しかし、表層土の窒素が降雨により溶脱しやすい梅雨期間の後である8月下旬では慣行栽培よりも高い(図1)。
  2. 減肥開始3年目からの深層土(180~200cm)における硝酸態窒素量は肥効調節型肥料栽培では慣行栽培よりも低く推移しており、施肥窒素の溶脱が抑制されている(図2)。
  3. 肥効調節型肥料を用いることで、施肥窒素を2割減肥(Nとして25㎏/10a→20㎏/10a)しても樹勢および収量・品質の低下はみられない(表2、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. この施肥体系は「不知火」の目標収量を2t/10aとした露地栽培ほ場の場合であり、本技術の適用にあたってはほ場の状況や樹勢に応じて増減する。
  2. 本成果は固結堆積岩を母材とする黄色土(大原統)で得られた成果である。
  3. 供試樹園地は、平成7年に樹齢38年の甘夏に「不知火」を高接ぎした園地である。
  4. 供試樹園地は山の斜面に階段状に整備されており、減肥栽培、慣行栽培は同一ほ場での結果である。試験を行ったほ場の上部では不知火の慣行栽培が行われている。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013657
カテゴリ 施肥 高接ぎ 品種

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