紫外線除去フィルムの害虫抑制効果と紫外線除去効果の持続性

タイトル 紫外線除去フィルムの害虫抑制効果と紫外線除去効果の持続性
担当機関 福岡農総試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者
発行年度 2006
要約 アザミウマおよびコナジラミ類の施設内への侵入は、波長域350~370nmの平均透過率が0%と3%のフィルムでは差がないが、13%では明らかに増加する。供試した9種類の紫外線除去フィルム中、2年展張後にこの平均透過率が3%以下であったのはポリオレフィン(PO)系の3種類である。
キーワード アザミウマ、コナジラミ、紫外線除去フィルム、透過率
背景・ねらい 多くの野菜を加害するアザミウマ類、コナジラミ類などは、主に360nmの波長を中心とした紫外線域を可視光として行動する。そのため、施設野菜で紫外線域を除去するフィルムを展張すると、農薬に頼らなくてもこれらの害虫を低密度で管理できる。紫外線除去効果は、フィルムの劣化により低下するが、紫外線透過率の経時的変化やそれに伴う害虫抑制効果の低下程度は明らかでない。
そこで、フィルムの紫外線透過率がアザミウマおよびコナジラミ類の施設内侵入に及ぼす影響や紫外線除去フィルムの紫外線除去効果の持続性について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 野菜の主要害虫であるアザミウマ(ネギアザミウマ)およびコナジラミ類は、波長域350~370nmの平均透過率が0~60%であるフィルム展張下では、透過率が高いほど施設内への侵入が増加する。また、アザミウマおよびコナジラミ類の侵入量は、その平均透過率が0%と3%のフィルム間では有意差はないが、13%のフィルムは0%に比べて有意に増加し、害虫抑制効果が劣る(図1)。
  2. 厚さ0.1mmのポリオレフィン系(農PO)紫外線除去フィルムは、供試5種類とも新品時には380nm以下の紫外線域をほぼ完全除去するが、展張後2年を経過すると波長域350~370nmの平均透過率が1~10%程度となる。なお、2年展張後、この平均透過率が3%以下のフィルムは、A、BおよびCの3種類である(図2)。
  3. 厚さ0.1mmのビニル系(農ビ)紫外線除去フィルムは、新品時には1種類が350nm以下、3種類が380nm以下の紫外線域をほぼ完全除去するが、展張後2年を経過すると波長域350~370nmの平均透過率が7~21%程度となる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 紫外線除去フィルムを利用する際の基礎資料として活用できる。
  2. 供試したPOフィルムの商品名は、A:スカイコート5UV、B:UVカットPOムテキ、C:グローマスターである。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013597
カテゴリ カイコ 害虫 ねぎ 農薬

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