ミルキングパーラー排水処理施設の設計基礎数値

タイトル ミルキングパーラー排水処理施設の設計基礎数値
担当機関 大分県農林水産研
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者
発行年度 2006
要約 パーラー排水は40L/頭/日発生し、そのBOD、SS濃度は1,000mg/L以下であり無希釈で浄化処理可能である。この排水を浄化処理する施設の設置には40,000円/頭を要し、運転コストとして200円/頭/月必要となる。
キーワード ミルキングパーラー排水、浄化処理、設計基礎数値、BOD、SS
背景・ねらい パーラー排水の浄化処理は、尿処理施設の設計基礎数値が適用できない上に消毒薬や廃棄乳なども混入するため浄化槽の設計指導が難しい。このため人用の合併浄化槽を活用したり、膜処理技術を組み込んだ浄化施設が整備されてきたものの、処理水質やコスト面で課題を抱えている。今後新たにパーラー排水処理施設を設置する農家のために、パーラー排水に適した浄化施設設計の基礎数値が必要である。そこでパーラー排水の現状調査を行い、浄化槽設計計算の基礎数値であるBOD量とSS量を明らかにすると共に、この数値よりパーラー排水浄化処理施設の規模決定とコストの試算を行い低コスト処理を目指す。
成果の内容・特徴 1.搾乳頭数が60頭以上では1日1頭当たりの排水量は40L程度である。(図1)
2.原水のBODとSS濃度は、廃棄乳を混入しなければBODが1,000mg/L未満、SSが500mg/L未満であり、尿汚水処理と比べて低濃度であるため無希釈で曝気処理可能と考えられる。(図2)
3.BOD量の平均数値は19.9g/頭・日、SS量の平均数値は18.9g/頭・日であり、処理施設の設計計算で用いる基礎数値は、安全率を見込んで35g/頭・日とするのが妥当と考えられる。(図3)
4.基礎数値を基に搾乳牛100頭規模のパーラー排水処理施設を設置する場合、曝気槽のBOD容積負荷を0.3kg/m3・日とすると、曝気槽12m3が必要となり土木工事費20,000万円/頭、付帯施設費等20,000万円/頭、運転コスト200円/頭/月が必要となる。(表1)この場合の標準的な処理フローシートを図4に示した。
成果の活用面・留意点 1.新たにパーラー排水処理施設を設置する農家の設計指導資料として活用する。
2.搾乳前後の消毒薬の混入は浄化処理に影響しないが、廃棄乳は汚濁負荷量が大きく、浄化に適さないため混入させない。
  • ふんを排水中に混入させないため、待機場をこまめに除ふんすると共に排水口を掃除しやすい形状とし固液分離機を設置する。
  • 引き抜き余剰汚泥は搾乳牛100頭規模の場合、2m3/月程度なので畑地に液肥利用する。畑地が確保できない場合は汚泥ろ床を設置する。

  • URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013542
    カテゴリ コスト 除ふん 低コスト 乳牛

    この記事は