メタラキシル耐性疫病菌に抵抗性を示すバレイショ品種・系統

タイトル メタラキシル耐性疫病菌に抵抗性を示すバレイショ品種・系統
担当機関 長崎総農林試
研究課題名
研究期間 2004~2008
研究担当者
発行年度 2006
要約 Krasneufimsk、シレトコ、V-2の3品種・系統は、島原半島のバレイショから分離したメタラキシル耐性のジャガイモ疫病菌に対し、茎葉、塊茎とも抵抗性を示す。
キーワード ジャガイモ、疫病、抵抗性、メタラキシル耐性
背景・ねらい メタラキシル耐性のジャガイモ疫病菌は、九州では1990年代にJP-1系統が分離され、防除効果の低下が報告されている(菅・仲川、2000)。その後、JP-1系統とは交配型が異なるA1型のメタラキシル耐性菌が長崎県で分離され、その分離頻度が高まっている(佐山ら、2003)。これらの疫病菌は、現在国内で栽培されている真性抵抗性遺伝子保有品種を全て侵すことができる。特にA1型のメタラキシル耐性菌は、北海道で圃場抵抗性が強い「マチルダ」の早期発病化の原因とされている。病虫害複合抵抗性素材を育成するため、A1型のメタラキシル耐性疫病菌03001株(レース1、3、4)を用いて、バレイショ品種・系統の茎葉および塊茎疫病抵抗性を評価する。
成果の内容・特徴
  1. 58品種・系統中、北育1号、Krasneufimsk、北海56号、ホッカイアカ、W553-4、Atzimba、シレトコ、V-2、花標津、北育8号、Pentland Dell、サクラフブキの12品種・系統が切離葉への滴下接種検定において抵抗性を示す(表1)。
  2. 58品種・系統中、Krasneufimsk、シレトコ、V-2、I-853の4品種・系統が塊茎浸漬接種検定において抵抗性を示す(表1)。
  3. Krasneufimsk、シレトコ、V-2の3品種・系統は、茎葉、塊茎ともに抵抗性を示す(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. バレイショの疫病抵抗性品種育成および減農薬栽培を行う上での参考とする。
  2. 茎葉・塊茎とも抵抗性を示した3品種・系統のうち、Krasneufimskは開花前に落蕾するため、育種素材としての利用はむずかしい。
  3. 本研究で抵抗性を示した品種・系統は、病原性レース1,2,3,4などの高次レースの疫病菌が出現した場合、罹病化する可能性がある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013517
カテゴリ 育種 耐性菌 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 農薬 ばれいしょ 品種 防除

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