夏秋どりイチゴ「エラン」栽培における電照と花房除去による秋季収量の向上

タイトル 夏秋どりイチゴ「エラン」栽培における電照と花房除去による秋季収量の向上
担当機関 太洋興業株式会社
研究課題名
研究期間 2002~2004
研究担当者
発行年度 2005
要約 夏秋どりイチゴ「エラン」の栽培では、9月以降に電照することにより、10月以降の収穫果数が増えて収量が増加する。また、高温期の8月1~15日に、出蕾してくる花房と屑果のみの果房を除去することにより、10月以降の収穫果数が増えて収量が増加する。
キーワード 夏秋どりイチゴ、エラン、電照、花房除去、着果数
背景・ねらい 消費の多様化が進む中、北海道や長野などの寒高冷地や四国の中山間地では四季成り性イチゴを6~11月の夏秋季に生産する動きが広がっている。福岡県でも、2004年から標高300m以上の地域において四季成り性品種「エラン」の生産が開始された。夏秋どりイチゴの生産では、高温で盛夏季は果実生産が困難なため、6月と11月の収穫量の確保が重要である。しかし、四季成り性品種では秋季に短日条件になり花芽分化が抑制されることや盛夏季以降の生育抑制により収量が低下することが問題である。
そこで、夏秋どりイチゴの秋季の収量向上を実現するために、品種「エラン」における電照と着果負担軽減のための花房除去が着果数、収量に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 夏秋どりイチゴ「エラン」栽培では、日長時間が13時間より短くなる9月以降の深夜23~1時に電照することにより、10月以降、無電照に比べて生育が促進され、花房数、収穫果数が多くなり収量が増加する(図1、図2、表1、表2)。
  2. 夏秋どりイチゴ「エラン」栽培では、高温期の8月1~15日の間に出蕾してくる花房と屑果しか残っていない果房を根元から切断して除去することにより、株の着果負担が軽減されて、10月以降、株当たり収穫果数が増えて収量が増加する(表3、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 夏秋どりイチゴ栽培は、夏季の気温が低い九州の山間地域、中山間地域が適する。
  2. 「エラン」は、一代交配種の種子系品種であり、草姿はやや立性で草勢は強い。
  3. アザミウマ類、ホコリダニ等の害虫や灰色かび病には十分に注意し、防除を徹底する。
  4. 夏季の高温を抑制するために、通気性資材を用いた高設栽培槽で栽培する。

カテゴリ いちご 害虫 収量向上 中山間地域 品種 防除

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